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スグリ 温暖地での栽培

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宝石のような実


スグリはユキノシタ科の落葉低木です。
原産地は北アメリカ、ヨーロッパです。

フサスグリよりも実が大きく、寒さに強い果樹です。
しかし乾燥にはたいへん弱いです。

夏の高温乾燥時期は水やりをこまめに行い、
株元にマルチングします。

スグリの実は宝石のように淡いグリーン色をしています。
ほとんど市販されていないので、収穫した実を味わう経験は、
家庭栽培ならではの醍醐味といえます。


■スグリ 温暖地での栽培

1.スグリの特徴
スグリは昔からガチョウ料理に使われてきた歴史があります。
そのため英名はグースベリーと呼ばれています。

スグリはヨーロッパ系のオオスグリと
アメリカスグリの2種類に分類できます。
どちらとも涼しい気候を好みます。

2.オオスグリとアメリカスグリの品種について

オオスグリは樹全体はコンパクトですが、
実は大きいので生で食べられます。

うどんこ病に弱いので、暖かい地域で栽培は難しいです。
涼しい気候の適地では、成熟は7月下旬から8月上旬ごろです。

代表的な品種には「赤実大玉」、「ドイツ大玉」があります。

アメリカスグリは樹高が1,5mぐらいまで生長し、
実の大きさはオオスグリと比べてやや小さなサイズです。

成熟時期はオオスグリと同様、成熟は7月下旬から8月上旬ごろです。
「オレゴンチャンピョン」、「ピックスウエル」などが人気が高いです。

3.アメリカスグリが比較的暖かさに強いです

オオスグリとアメリカスグリを比べると、
アメリカスグリの方がやや暖かい地域でも栽培可能です。

庭植えよりも移動させやすい鉢植え栽培がおすすめです。
風通しがよく、反日陰の煤しい環境で管理します。

>>スグリのわかりやすい育て方(鉢植え)はこちらです
>>スグリのわかりやすい育て方(庭植え)はこちらです

スグリ 剪定方法

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スグリ、フサスグリは、
ヨーロッパ原産の落葉低木です。
これらの仲間には、グーズベリーなどもあります。
寒冷地の方が育てやすく、生垣に利用する地域もあります。

果実の色は鮮やかで、
ジャムやゼリーや果実酒によく利用されます。

発色もひじょうによく風味もよいので、
欧米では身近な果樹でしょう。
カラント類は、好条件のもとで栽培していると大株になります。


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花も愛らしいです


■スグリ、フサスグリの剪定のやり方

1.剪定が必要なとき
カラント類は、ブルーベリーやラズベリーなどと違って、
剪定や整枝の管理は楽です。
特別な整枝はしなくてもよいですが、
枝があまりにも茂って困るような時に、
作業をするとよいでしょう。

風通しが悪くなるほど株が混んで、
うどんこ病などが出たときは、
周囲への影響を少なくするために、
適度に間引く方がよいときもあります。

剪定をする時期は、落葉してから2月ころまでがよいです。
雪が積もる地域では、雪解け後に行ってもかまいません。

2.残した方がよい枝
カラント類の株元から伸びた1年目の枝は、
翌年に結果母枝となるので大事にしましょう。

2~3年目の枝がもっとも充実して、
たくさんの実をつけます。
従って、1~3年生枝を残すようにすると、
毎年果実を楽しむ事が可能になるでしょう。


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果実酒も美味です


3.切った方がよい枝
カラント類の枝幹は、4年以上経過すると劣化します。
老化して枯れあがることもありますし、
よい花芽がつきにくくなるので、地際付近から切除します。

枯れた枝なども整理してすっきりさせます。
スグリ類は樹高が小ぶりですが、
必要に応じて枝を半分近くまで切り詰めてもよいです。

枝の更新をして、株が蒸れにくい状態にしましょう。

>>スグリのわかりやすい育て方(鉢植え)はこちらです
>>スグリのわかりやすい育て方(庭植え)はこちらです

スグリ|元気がなくなった理由は?

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スグリ、フサスグリなどカラント類は、
スグリ科(ユキノシタ科)スグリ属の耐寒性落葉樹です。
初夏を迎えるころから、鮮やかな果実が目をひきます。

果実の色は赤、白、濃紫など品種によってさまざまで、
生食よりはジャム、果実酒、ジュースなどに、
加工した方が向いています。
カシスは、東北北部で栽培がさかんに行われています。


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■スグリの元気がなくなった理由は

1.高温に耐えられない
カラント類は北半球の冷涼な気候が、
栽培に向いている果樹です。

夏の高温はたいへん苦手なので、
夏は涼しい環境にして育てるようにしましょう。

鉢植えなら涼しい場所に移したり、
庭植えなら日よけをするなどして、
暑さをやわらげる工夫をするとよいでしょう。

一方、寒さには強いので冬の管理には困りません。
雪国でも地植えで育てていても、
翌春にはしっかりと芽吹きます。

2.日当たりが良すぎる
カラント類は半日陰で育てた方がよいでしょう。
とくにフサスグリなどは、日当たりの加減が必要です。

直射日光が長時間当たる場所は避けたほうがよいです。
木陰になる場所を好むので、風通しをよくして、
株の蒸れと病気から守ります。

夏の強い日差しがあたると、傷んでしまうので、
寒冷紗などを利用して涼しくしましょう。

3.乾燥や湿地が苦手
カラント類は、根を浅く広げて育つ性質があります。
土壌の湿度が変化しやすいと、根が弱りやすいです。

乾燥や過湿に気を配り、
とくに夏に乾燥させないようにしましょう。
水はけが悪いところもよくありません。

夏の気温の上がる時期を迎える前に、
乾燥対策としてピートモスや堆肥などを、
厚めに敷いておくのも効果的です。

地植えで育てているものも、
雨が少ない時は水やりをしましょう。

>>スグリのわかりやすい育て方(鉢植え)はこちらです
>>スグリのわかりやすい育て方(庭植え)はこちらです

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スグリの実


スグリはグースベリーともよばれています。
枝にはトゲがありますが、キイチゴ類ほど鋭くはありません。

スグリは樹高が1mほどのブッシュ状に育つ低木なので、
鉢植えにしても管理が楽です。


[スグリ 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
スグリの植え付けは、10月または3月に行います。
5号鉢に、水はけの良い土で植えつけます。
赤玉土(小)6:腐葉土3:川砂1の割合で混合した用土、
または市販の培養土が良いでしょう。

根鉢をくずさないように植えつけ、剪定はしません。
植え付け後、水をたっぷりと与え、
乾燥を防ぐために鉢土の表面に、
ピートモスや堆肥、バーク片などを敷くと良いでしょう。

高温多湿が苦手なので、梅雨時は雨が当たらない場所で管理します。
また、真夏は直射日光を避け、乾燥に注意します。

1年おきに植え替えましょう。


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スグリの実が色づいていくのもきれい


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
あんどん仕立てが一般的です。
プランター植えなら、トレリスなどに誘引してもよいでしょう。

・剪定
実がついたら不要枝を取り除き、
枚数を制限しながら樹形を維持します。
枝が古くなり、実をつけなくなったら根元から切ります。

・水やり
土の表面が乾燥したら、たっぷりと水を与えます。

・施肥
植え付け1ヵ月後に玉肥3~4個を鉢縁に埋めてあげます。
以降、毎年3月と9月に、同様に施肥をします。

・収穫
収穫は、1株あたり8~10果を目安にします。

>>スグリの苗を見てみる

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スグリの実、栽培方法で結実も良くなる


スグリはグーズベリーともよばれ、
縞模様の丸い果実が愛らしいです。

果実にはビタミンが豊富に含まれていて、
独特の甘酸っぱさがあります。

スグリの実は、日本ではほとんど市販されていないので、
家庭で栽培してこそ味わえる果実です。


[スグリ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
マイナス35℃にも耐え、寒さには強いのですが、
暑さと乾燥に弱く、高温多湿では、
病気にかかりやすくなり、生育も悪くなります。
そのため栽培適地は、東北地方以北や、高冷地です。

土質はあまり選ばないので、
極端に排水の悪い場所以外でしたら、どこでも育てられます。

・品種選び
ヨーロッパ系の「オオスグリ」と、
アメリカ系の「アメリカスグリ」に分けられます。

オオスグリは生で食べるのに向いていますが、
暑さが苦手で、うどんこ病などにかかりやすいので、
暖かい地方での栽培には向いていません。

オオスグリの品種には、「ドイツ大玉」「赤実大玉」などがあります。

アメリカスグリは暑さに強く、「ピックスウェル」
「オレゴンチャンピオン」「グレンデール」などの品種があります。

スグリは自分の花粉で受粉できるので、1株だけでも結実します。


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スグリの花、可憐で実への生長過程もきれい


植え付け時期場所

・植え付け
スグリは10月~11月に植え付けます。

直径・深さ共に30cm程度の穴を掘り、
掘り上げた土の半量に、同量の堆肥や腐葉土を混ぜて埋め戻し、
その上に残りの土を戻します。
根を広げるようにして浅く植え付け、支柱を立てて固定します。

植え付け直後の剪定は、しません。
植え付けたら、水をたっぷりと与えます。

涼しい気候を好むので、
強い日差しは寒冷紗などで防いであげましょう。
また、株元も覆って、地温の上昇を防ぎます。

乾燥すると葉が枯れ、実つきが悪くなるので、
夏の高温乾燥期には水やりをします。


植え付け場所
耐陰性があり、水切れに弱いので、
明るい日陰や夏の西日が当たらない場所に植えます。

極端に排水の悪い場所以外なら特に土質は選びませんが、
水はけ、水もちのよい土で、風通しの良い場所がよいでしょう。


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スグリ酒、味わい深く美味


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
「ブッシュ状仕立て」が一般的です。
スグリは植え付け翌年の春以降、地際から新梢が次々と伸びてくるので、
強い新梢3~4本だけを残して、他の弱そうな枝は切ります。
毎年これを繰り返して、4~5年で1株15本ほどに仕立てます。

・剪定
スグリは、枝が古くなるにつれて短果枝が増えて、
花芽ができにくくなり、果実の肥大も悪くなるので、
4~5年ごとに株元から間引いて更新します。

・施肥
植え付け時に堆肥を与えますが、
その後は特に施肥を行う必要はありません。

・収穫
7月~8月、実が色づいてやわらかそうになったものから順次収穫します。
ドイツ大玉は緑色に、ピクスウェルは赤色に色づきます。

スグリは保存がきかないので、
摘みたての新鮮なうちに生食するか、
果実酒やジャムなどに加工します。

>>スグリの苗を見てみる