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スグリの育て方 庭植え|仕立て剪定で、実つきを良くする

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スグリの実、栽培方法で結実も良くなる


スグリはグーズベリーともよばれ、
縞模様の丸い果実が愛らしいです。

果実にはビタミンが豊富に含まれていて、
独特の甘酸っぱさがあります。

スグリの実は、日本ではほとんど市販されていないので、
家庭で栽培してこそ味わえる果実です。


[スグリ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
マイナス35℃にも耐え、寒さには強いのですが、
暑さと乾燥に弱く、高温多湿では、
病気にかかりやすくなり、生育も悪くなります。
そのため栽培適地は、東北地方以北や、高冷地です。

土質はあまり選ばないので、
極端に排水の悪い場所以外でしたら、どこでも育てられます。

・品種選び
ヨーロッパ系の「オオスグリ」と、
アメリカ系の「アメリカスグリ」に分けられます。

オオスグリは生で食べるのに向いていますが、
暑さが苦手で、うどんこ病などにかかりやすいので、
暖かい地方での栽培には向いていません。

オオスグリの品種には、「ドイツ大玉」「赤実大玉」などがあります。

アメリカスグリは暑さに強く、「ピックスウェル」
「オレゴンチャンピオン」「グレンデール」などの品種があります。

スグリは自分の花粉で受粉できるので、1株だけでも結実します。


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スグリの花、可憐で実への生長過程もきれい


植え付け時期場所

・植え付け
スグリは10月~11月に植え付けます。

直径・深さ共に30cm程度の穴を掘り、
掘り上げた土の半量に、同量の堆肥や腐葉土を混ぜて埋め戻し、
その上に残りの土を戻します。
根を広げるようにして浅く植え付け、支柱を立てて固定します。

植え付け直後の剪定は、しません。
植え付けたら、水をたっぷりと与えます。

涼しい気候を好むので、
強い日差しは寒冷紗などで防いであげましょう。
また、株元も覆って、地温の上昇を防ぎます。

乾燥すると葉が枯れ、実つきが悪くなるので、
夏の高温乾燥期には水やりをします。


植え付け場所
耐陰性があり、水切れに弱いので、
明るい日陰や夏の西日が当たらない場所に植えます。

極端に排水の悪い場所以外なら特に土質は選びませんが、
水はけ、水もちのよい土で、風通しの良い場所がよいでしょう。


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スグリ酒、味わい深く美味


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
「ブッシュ状仕立て」が一般的です。
スグリは植え付け翌年の春以降、地際から新梢が次々と伸びてくるので、
強い新梢3~4本だけを残して、他の弱そうな枝は切ります。
毎年これを繰り返して、4~5年で1株15本ほどに仕立てます。

・剪定
スグリは、枝が古くなるにつれて短果枝が増えて、
花芽ができにくくなり、果実の肥大も悪くなるので、
4~5年ごとに株元から間引いて更新します。

・施肥
植え付け時に堆肥を与えますが、
その後は特に施肥を行う必要はありません。

・収穫
7月~8月、実が色づいてやわらかそうになったものから順次収穫します。
ドイツ大玉は緑色に、ピクスウェルは赤色に色づきます。

スグリは保存がきかないので、
摘みたての新鮮なうちに生食するか、
果実酒やジャムなどに加工します。

>>スグリの苗を見てみる