パッションフルーツの結実
パッションフルーツ=クダモノトケイソウの花
パッションフルーツはブラジル原産のトロピカルフルーツです。
花が、時計の文字盤を連想させるので、「トケイソウ」の名があります。
「トケイソウ」のなかで、果実を食用にするものが「クダモノトケイソウ」で、
その果実をパッションフルーツといいます。
果実はパイナップルとリンゴを混ぜたような風味で、
生食やジュースにするとおいしいです。
[パッションフルーツ 庭植えの育て方]
■栽培条件と品種の選び方
・栽培条件
パッションフルーツは熱帯果樹の中では比較的寒さに強く、
よく実がつき、勢いよく育ちます。
関東南部以南の太平洋岸の暖地では、
庭植えで育てられます。
・品種選び
実が紫色っぽいものと黄色っぽいものがあります。
パッションフルーツは自家受粉もしますが、
両種を1株ずつ育てると、受粉しやすくなります。
紫色系のほうがやや寒さに苦手なので、栽培に注意します。
■植え付け時期と場所
・植え付け
種や苗木、挿し木などで植え付けます。
・植え付け場所
日当たりの良い場所で、水はけの良い土に植え付けます。
冬は霜よけが必要です。
寒さで落葉しても、根が傷んでいなければ春には新芽が出てくるので、
マルチングをして春を待ちます。
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
パッションフルーツはつる性なので、
フェンスや棚につるを這わせます。
棚仕立ての場合は、棚の高さまで届いたら、
摘芯をして枝をバランスよく誘引していきます。
収穫後には切り戻して、結果母枝を出させるようにします。
フェンス仕立てならば、暑い夏の日陰作りにも役立ちます。
日当たりが良いと実つきが良くなるため、蕾ができてからも、
できるだけ直射日光を蕾にあてるように誘引します。
・施肥
2月と8月に緩効性化成肥料を施します。
パッションフルーツは多肥を好むので、
葉色が悪いときは、液肥も追肥します。
・収穫
開花から50日くらいが収穫の目安です。
皮にしわが寄ったら、熟しすぎです。
収穫したら、中身をスプーンなどですくって食べましょう。