スモモが鈴なり
スモモはモモの仲間ですが、
モモよりも小さくて酸味が強く、
爽やかな味が魅力のフルーツです。
セイヨウスモモはプルーン、
日本スモモはプラムのことを指します。
ここでは、日本スモモ(プラム)の育て方について、
ご説明していきます。
スモモは酸味がやや強いため、
酸味が苦手な方はジャムやシロップ漬にすると、
おいしく食べられます。
また、完熟スモモは本来甘いのですが、
出荷時に完熟すると日持ちが悪いので、
市販されているものはやや未熟な状態で早どりされています。
完熟スモモの甘い風味を楽しめるのは、
家庭果樹園の醍醐味ですね。
スモモの花も可憐
[スモモ 庭植えの育て方]
■栽培条件と品種の選び方
・栽培条件
スモモは過湿に弱く、3月下旬~4月中旬の開花期と、
8月下旬~9月上旬の収穫期に雨が少ない地域が栽培に向いています。
日当たりが良く、風通しの良い場所が適しています。
また、開花期に霜にあたると実がなりにくくなるため、
この時期に晩霜がおりる地域はスモモの栽培に適していません。
過湿を嫌うので、水はけの良い砂質の土に植えましょう。
・品種選び
スモモは自家受粉しない品種も多いため、
粉樹を植えるスペースがない場合は、
自家受粉品種を選ぶと良いでしょう。
「サンタローザ」「メスレー」「ビューティー」などが自家受粉します。
「ソルダム」「太陽」「大石早生」などは、自家受粉しません。
スモモはウメやアンズでも受粉するので、これらと混植してもよいでしょう。
■植え付け時期と場所
・植え付け
12月~3月頃に植えつけます。
苗木は根を水につけて十分吸水させてから、
折れている根や太い根を切り詰め、根を広げて浅植えにします。
支柱を立てて支えて、高さ60cm位で切り戻し、
新梢がよく伸びるようにしてあげます。
スモモ園
・植え付け場所
日当たりのよい、風通しのよい場所に植え付けます。
過湿を嫌い、水はけのよい砂質の土を好みます。
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方
立木仕立てや棚仕立て、主幹仕立てが一般的です。
コンパクトに仕立てるのなら、横に開帳しやすい品種を選んで、
棚仕立てにしてもよいでしょう。
・剪定
スモモの剪定は、12月~2月に行います。
込みあった部分の枝や、徒長枝をを間引き、
日当たりと風通しを良くします。
長く伸びた枝は、先端1/3くらいを切り返し、
花芽をつくる短果枝を多くつくるようにします。
短果枝は、弱ったものを間引いて更新します。
・施肥
12月~1月頃に、冬肥として有機質肥料を施します。
窒素分が多いと花芽がつかなくなるので注意します。
収穫後に、お礼肥として肥料を施します。
摘蕾と摘果で良い実を収穫しましょう
・摘蕾と摘果
スモモは、ひとつの花芽に花が3つ咲きます。
花が咲いてから約1ヵ月後に、1回目の摘果を行います。
上向きに実がついているものや、
発育不良の果実、病虫害果などを取り除きます。
さらに20~30日後、2回目の摘果を行います。
最終的に、小果の品種は5cm間隔に1果、中果は8cmで1果、
大果は10cmに1果程度にしましょう。
・袋かけ
7月下旬以降に果実が成熟する品種では、
虫の害や裂果を防ぐため、5月下旬頃に袋かけをします。
・収穫
早生なら6月中旬、晩生種は9月中旬が収穫期です。
果実が色づいて、軟らかくなるまで完熟させてから収穫します。
収穫が早すぎると、酸味が残ります。
せっかくの家庭果樹園ですので、完熟の甘味を楽しみましょう。
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