タグ「キウイフルーツ」が付けられているもの

キウイフルーツ 剪定の方法は?

Kiwi-fruit012.jpg


キウイフルーツはマタタビと近縁のつる性落葉果樹です。
原産地は中国で、20世紀ころニュージーランドで品種改良されて、
世界で広く栽培されています。

果肉は緑色のものが大半ですが、
近年では黄色の甘みが強い品種も注目されています。

キウイ特有の栄養素も豊富に含み、
美肌や健康づくりをささえてくれる頼もしい存在です。


■キウイフルーツの剪定の方法

1.休眠する冬に作業
キウイフルーツの本格的な剪定は、
12月から2月ころにかけて行います。

2月の作業でも樹液が流れ出てしまい、
樹勢に影響をあたえることがあるので、
できれば2月初旬ころまでに済ませるようにするとよいでしょう。

混んでる枝は間引くようにし、
日あたりと風通しがよくなるようにすっきりさせましょう。

枝と枝が触れるようなら、
後にじゃまになる可能性が高いので、付け根から切ります。
おおよそ50センチくらいの空間ができるような感じにします。


Kiwi-fruit014.jpg
キウイフルーツの花


2.樹勢の調整と残す枝
キウイフルーツは昨年に実をつけた位置より、
先の芽を残すような剪定をします。

節が詰まり気味で大きい芽のついた枝は、
実をつけやすい枝なので、
むやみに切り落とさないように気を配ります。

新梢の出たところから数えて、
5~7芽くらいがついた状態にして切り戻します。

太い枝の上から伸びた勢いの強い枝は、
付け根から切ってかまいません。

木の全体のバランスを見て、
まんべんなく結果母枝が残るように仕立てます。


Kiwi-fruit018.jpg
枝を観察して剪定していきます


3.夏季剪定をするときの注意
枝葉が混み合ってくると、果実が思うように熟してくれません。
そこで枝を間引きすることになりますが、
垂直に伸びた枝を付け根から切り落とします。

古い枝から出た徒長した枝や実のついてない、
じゃまな枝も切ります。

キウイは中途半端なところで切ると、
よけいに勢いがつく事があるので注意します。

■参考
・キウイフルーツの育て方(鉢植え)
・キウイフルーツの育て方(庭植え)
・キウイフルーツ 剪定の方法は?
・キウイフルーツ 実がならない理由は?

キウイフルーツ 実がならない理由は?

kiwifruitx.jpg


キウイフルーツは、たいへん強健なつる性落葉樹です。
果実は周年店頭に並び、甘みと酸味が強く、
デザートなどとして手軽に食べられている身近な果物です。

病気や害虫の影響が比較的少ない方なので、
農薬を使わない栽培に挑戦することができるでしょう。

日光がよく当たり土壌の状態が良好な環境でそだてているのに、
実がならないトラブルに悩むことがあるようです。


キウイフルーツならない理由は?

1.受粉ができていない
キウイフルーツは雌木と雄木の花が受粉しないと結実しません。
雌木のみを育てている場合も同様で、
トムリなどの雄木を植えるか接木をする必要があるでしょう。

このほかには天候不順や昆虫の少ない場所などでは、
花粉をじゅうぶんに媒介してもらえないこともあります。

花が咲くころに雄花を分けてもらって、
人工授粉をする方法もあります。

2.樹勢が悪い
キウイが快適に育つ環境が整っていない場合は、
樹勢が強くなり過ぎたり弱ったりすることがあります。

やわらかく水はけと水もちのよい土を好みます。
用土の適湿を保てるようにし、
窒素成分の多い肥料をひかえて肥培するとよいでしょう。

病気や害虫で木が弱っているときは、
早めの対策と防除等をします。

3.春に枝を切った
キウイフルーツは、春を迎えるとつるがよく伸びます。
剪定をする時期は休眠をする冬に行いますが、
2月以降は枝を切らないほうが木の生育には安全でしょう。

もし、つるがあまりにも伸び過ぎたようなら、
誘引してそのままにしておき、
梅雨が明けるのを待って、
枝先の方だけ軽く切る程度にします。

>>キウイフルーツの育て方(鉢植え)はこちらです
>>キウイフルーツの育て方(庭植え)はこちらです

kiwifruit1.jpg
キウイフルーツの実


キウイフルーツの果肉といえば緑色のイメージが強いですが、
最近では赤色や黄色の品種も出回っています。

キウイフルーツは雌雄異株で、雌雄が別々の木なので、
開花期が近い2品種を植えなければなりませんが、
「ニューエメラルド」など、雌雄両性の花が咲いて、
1本でも実がなる品種も開発されています。


[キウイフルーツ 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
キウイフルーツの鉢植えの植え付けは、3月が最適です。
根をくずさないように、水はけの良い用土で植えつけます。
植え付け後は、下から2芽残して、
残す芽と次の芽の中間辺りで剪定します。

日当たりの良い場所で栽培します。

大きくなりすぎたときは、挿し木で株を更新するとよいです。
梅雨の時期に、密閉挿しをするとよく発根します。


kiwifruit2.jpg
キウイフルーツの実の切り口、きれい


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
あんどん仕立てにします。

植え付け後2年目まではまっすぐ生長させます。
3年目に、直径30cmのあんどん支柱を立てて、
上部につるを巻きつけていきます。

摘蕾摘果
1枝に2~3果、
鉢全体で8~10果になるように摘果します。

・水やり
水切れにはたいへん弱いですので、
土の表面が乾いたら、すぐにたっぷりと水を与えます。

・施肥
植え付けてから1ヵ月後に、玉肥を3~4個、鉢の縁に埋めてあげます。
それ以降は、毎年2月、6月上旬~中旬、10月下旬~11月上旬に、
玉肥を埋め込みます。

>>キウイフルーツの苗を見てみる

kiwifruitA.jpg
キウイフルーツの結実


kiwifruitB.jpg
キウイフルーツの花、良い香り


キウイフルーツ(kiwifruit)は、マタタビ科マタタビ属の、
雌雄異株の落葉性の植物です。

キウイフルーツというと、鳥のキウイと同じ名前であることから、
ニュージーランドをイメージしますが、実は原産国は中国揚子江流域です。
ニュージーランドで果樹として改良され、
昭和40年代に日本にもたらされました。

実の形が鳥のキウイに似ているので、
この名前がついたといわれています。


[キウイフルーツ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
休眠中はマイナス10℃まで耐えられますが、
キウイフルーツは休眠から覚める時期が早く、
春先の萌芽後に低温や遅霜があると、芽が枯死してしまいます。
そのため、栽培適地は関東以南となります。

・品種選び
キウイフルーツは雌雄異株ですので、
雌雄が別々の木なので、1本では実がつきません。
雌雄の株は、よくセットで市販されています。

雌株は大果の「ヘイワード」、実つきのよい「アボット」、
香川県で作出された「香緑」が、雄株は「トムリ」が一般的です。


kiwifruititubomi.jpg
キウイフルーツのつぼみ


植え付け時期場所

・植え付け
キウイフルーツの植え付けは、
休眠期間中の11月~3月に行いますが、
早春には休眠から目覚め、盛んに生長をはじめますので、
11月~12月に植えるのが最適です。

直径1m、深さ50cm程度の穴を、5m以内に2ヶ所掘ります。
それぞれ掘り出した土の半量に、
同量の堆肥や腐葉土、バーク堆肥、ピートモスなどを混ぜ、
できれば鶏糞1kgも加えて埋め戻し、
その上に何も混ぜていない土を埋め戻します。

苗木はポットから抜いて、根が少し出るくらいに根鉢をくずします。
根を四方に広げ、深植えにならないように植え付けます。

支柱を立てて苗木をヒモで固定し、水を十分に与えます。
40~60cmの高さで、2~3芽残して剪定します。

植え付け場所
日当たりがよく、強い風の当たらない場所を選びます。
ある程度保水力のある土壌が適しています。


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
5m四方ほどの広さが確保できるのなら、
「棚仕立て」にすることができます。
1つの棚に、雄木と雌木を誘引します。

主枝を水平に、結果母枝を左右交互に誘引します。
雄木は主枝1本を伸ばして、側枝を出さないようにするのがポイントです。

2m程度の奥行きしか確保できない場合は、
「Tバー仕立て」が向いています。
主枝を水平に、結果母枝を下向きに誘引し、横に伸ばします。

・剪定
剪定は、12月~2月中旬に行います。
キウイフルーツは、その年に実をつけた枝の先の葉腋に、
次の年に実をつける枝が伸びます。
充実した芽を3~4芽残して枝を切り詰め、
栄養分が芽に流れるようにします。

・施肥
収穫後の11月に元肥を施し、3月に追肥を行います。

・受粉
開花期の揃った品種の雄木を雌木の隣に植え付けてあれば、
虫媒に任せてもよいのですが、
結実を確実にしたいなら、人工授粉を行うとよいでしょう。

花粉を出している雄花を取り、
3分咲き~満開の雌花に、こすり付けるようにして受粉させます。

雌花は、開花から3日間が受粉適期です。
受粉適期の雌花は、花弁が乳白色をしていて、
めしべの先端が光ったようになっています。

1個の雄花で、10個の雌花に受粉できます。

摘蕾摘果
開花前に摘蕾をします。
最も基部にあるつぼみを取り、
1節あたり1花、1本の結果枝あたり3~5花に、
なるように摘蕾をします。

満開から1ヶ月以内に摘果します。
先のほうの強い結果枝では3日、
基部に近い弱い結果枝は1~2果を目安にします。

・収穫
最も一般的な品種である「ヘイワード」の収穫時期は、
11月上旬~中旬です。
キウイフルーツの場合、
外観から収穫摘期をつかむのは困難ですが、
霜が降りる前に収穫します。

果実を手で握り、親指で果梗を前に押すようにすると、
簡単にもぎ取ることができます。

貯蔵追熟
果肉が黄色系の「センセーションアップル」「イエロージョイ」などをのぞいた、
キウイフルーツには、追熟が必要です。

果実をビニール袋に密封して20℃前後で保管すれば、
2週間前後で食べられるようになります。
リンゴやバナナと一緒にビニール袋に入れれば、
もっと早く追熟されます。
食べごろの目安は、果実を軽く握って、
耳たぶくらいの柔らかさになったときです。

キウイフルーツを貯蔵する際は、
菓子箱などの浅い箱と、湿度を保つためのビニールシートを準備します。
箱にビニールシートを敷き、キウイフルーツを並べ、
箱をビニールシートで包んで密閉します。

ふたをして冷暗所に保管すれば、2月頃まで貯蔵できます。
それ以上貯蔵する場合は、冷蔵庫に入れます。

>>キウイフルーツの苗を見てみる