キンカンの結実
キンカン(金柑)は中国原産のカンキツ類です。
丈夫でよく育ち、低木性なので家庭栽培に向いています。
キンカンの実はビタミンC、B1、B2が豊富で、
カンキツ類のなかで最も栄養価が高いといわれています。
果実はハチミツ漬けや甘露煮などにします。
古くから、のどの痛みや咳止めに効果があるとされてきました。
キンカンはウンシュウミカンと同程度の耐寒性がありますが、
果実は霜に当たると凍害をうけるので、
関東以西での栽培に適ています。
キンカンは自分の花粉で受粉する、
自家結実性があるため、1本でも結実します。
[キンカン 庭植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付け
キンカンは、3月~4月に植え付けます。
水はけ、水もちがよく、
強い風が当たらないような場所を選びます。
植えつけたら、高さ40~50cm程度で切り返します。
キンカンのつぼみ
キンカンの花
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
キンカンの木は樹高1.5m程度におさまり、
横にもあまり広がらないので、手をかけなくても自然にまとまります。
変則主幹形、ほうき仕立てなどがよいでしょう。
細い枝が密につくので、3月上旬に、
混み合った部分の枝を間引き剪定し、
樹の内部にまでよく日が当たるようにします。
>>柑橘類の剪定 図解
・施肥
3月に有機質肥料を、6月と10月~11月に緩効性化成肥料を施します。
キンカンの新芽
・摘蕾と摘果
キンカンの花は四季咲きの性質をもっていて、
夏(7~8月頃)、秋(10月頃)の2回咲きます。
秋の花は結実させないようにすべて摘蕾し、
株を疲れさせないようにしましょう。
夏の花が結実したら、摘果します。
1ヶ所にいくつかまとまってつくので、
大きな1~2果を残して摘み取ります。
大実キンカンの実りです
・収穫
キンカンの収穫は、11月下旬以降に、
果皮が濃い黄橙色になった頃に行います。
■参考
・キンカンの育て方 鉢植え|品種選びと防寒対策で大収穫
・キンカンの種類は?
・キンカン 実が落ちる理由は?
・キンカンの肥料
・キンカン 種の育て方
・キンカン 植え替え時期