カリンのまだ青い実
カリンのつぼみ
カリンは4季おりおりの姿が美しい果樹です。
カリンは生のままでは固くて食べられませんが、
カリン酒、ジャム、蜂蜜漬けにすると美味です。
カリンの実には、"カリンポリフェノール"という成分が含まれていて、
昔から咳止め、痰、のどの炎症を鎮める効果があるとされてきました。
のど飴にもカリンエキスが入っているものもあります。
また、淡紅色の花や黄色の実が美しいだけでなく、
果実からは、よい香りが立ち込めるので、
部屋に1本あると、とっても楽しめます。
[カリン 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと管理
カリンの植え付けは、3月に行います。
赤玉土(小)5:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた用土か、
市販の培養土を用います。
斜めに植えつけ、鉢と同じ高さで切り戻します。
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方
模様木風に仕立てるのが一般的です。
新梢がまだかたまらない6月~7月に、
立ち枝を広げるように針金をかけます。
針金をかけると生長が抑制されるため、
短果枝もよく出ます。
・剪定
1月~3月上旬に剪定を行います。
側枝を切り、長すぎる新梢は1/3くらいで切り詰め、
実をつける短果枝を多く出させます。
枝が混んでいる部分は、元から取り除きます。
・水やり
表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
・施肥
12月に、固形の有機質肥料を3~4個施します。
カリンはこのように生長する力がある
・収穫
果実が黄色く色づき、よい匂いがしてきたら収穫できます。
実が固いうえ、すっぱいので生食できませんので、
果実酒、砂糖漬け、ジャムにするとよいでしょう。
果実酒は、焼酎(ホワイトリカー)1.8Lに、
カリン1kg、氷砂糖350gで半年以上漬けます。
カリンを輪切りにして、ハチミツ漬けにしても良いでしょう。
咳や痰、のどの痛みに効きます。