リンゴの結実
リンゴ(林檎)は、旧約聖書のアダムとイブでおなじみの通り、
古くから食用として利用されてきました。
一説では、ヨーロッパでは4000年以上前から
栽培していたとされています。
皮の色により、赤リンゴと青リンゴに分けられます。
違いは果皮の色だけで、栄養成分や、
ポリフェノールなどの身体に有用な
機能性成分などには差がありません。
「蜜」入りのリンゴの「蜜」は、葉で作られたでんぷんが、
糖の一種のソルビトールに変化し、
リンゴの果実にいっぱいにつまった結果、
細胞と細胞の隙間にあふれ出た状態です。
ソルビトール自体は砂糖ほど甘くないので、
蜜が入っているからといって特に甘いというわけではないのですが、
蜜が入る条件は、おいしいリンゴができる条件と重なりますので、
おいしいリンゴの目安になります。
ただし、蜜が入りやすいリンゴと
そうでないリンゴがありますので、
あまり蜜入りにこだわらない方がいいかもしれませんね。
リンゴの花
[リンゴ栽培のポイント]
リンゴは、1つの芽の中に花になる元と、枝葉になる元と、
2つの組織が一緒に入っています。
1年目、枝が伸びます。
2年目、わき芽が伸び、花芽になります。
そしてわずかに伸びた短果枝の先端に、次の年に咲く花芽がつきます。
3年目に花が咲き、実をつけます。
リンゴ栽培のポイントは、花芽をつける短果枝を多くすることです。
[ガーデニングへの応用]
リンゴは多彩な仕立て方ができます。
コンパクトな鉢植えにも仕立てられるので、
可憐な花や美しい実を楽しむ観葉植物として、
お部屋のアクセントにもできます。
また、立木仕立てにすると、樹高があるので、
メインの樹木として十分存在感を発揮できます。
トレリス仕立てにすれば、背景や垣根代わりにも利用できます。