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アンズ 実がならない

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アンズの実、いい香りです


■アンズ 実がならない

1.花が咲かない
アンズの実がならない理由の1つとして、
花が思うように咲かないということがあります。

花付きが悪くなる原因はいくつかありますので、
あてはまるものがある場合は、原因を解消してあげましょう。

・日照不足
アンズは日当たりの良い場所を好みます。
高い建物や壁があることで日照が制限される場所では、
花付きが悪くなることがあります。

また枝葉が茂って、枝が混んでくると部分的に日が当たりにくくなり、
株の中心部分に花が咲かなくなることがあります。

例え花が咲いて結実したとしても、日照不足により、落果することもあるので、剪定の時期に間引き剪定などをして、株の中心まで日が入るようにしておきましょう。

・剪定の問題
アンズは前年に伸びた枝から出る短い枝に花をつけます。
そのため、前年に伸びた枝を切りつめてしまうと、
花をつける枝が伸びないため、物理的に花を咲かせられない状態になります。

剪定をする時は、勢いのある徒長枝や混みすぎている場所の不要な枝、
すでに実をつけたことのある枝は根元から切ったり短く切り詰めるようにし、
花芽がつく予定の枝は、先端を軽く切り詰めるのみにしましょう。

・窒素過多
与える肥料の窒素分が多いと、枝葉ばかりが茂ってしまい、
花芽がつきにくくなることがあります。

アンズは短い枝に花芽がつきやすく、
節の間隔の広い勢いのある徒長枝には、花が咲きにくい性質があります。

窒素を多く与えると、徒長枝を多く出させてしまう原因になるので、
窒素は控え目に与えるようにしましょう。


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授粉樹があると、実がよくつきます


2.受粉不良
花は咲いても、受粉がうまくいかなければ実は育ちません。
受粉不良になる原因を把握しておきましょう。

・受粉木がない
アンズは自家受粉できる果樹ですが、
1品種だけでは受粉不良を起こす場合があります。

その場合は、育てているアンズのすぐ近くに、
受粉木を植えることで解消できます。

同じアンズの別の品種を植えるか、
ウメ・モモ・スモモを受粉木として植えることもできます。

・受粉できない
受粉木を近くに植えたとしても、
受粉の手伝いをしてくれる虫がいなければ、満足な受粉は難しいです。

ベランダなど虫のいない環境でなくても、
人工授粉をすることで受粉の成功率を上げることができます。

育てているアンズとその受粉木、それぞれの開花期がずれている場合は、
先に開花した花粉をビニール袋などに入れ、冷蔵庫で保存することができます。

アンズの花が咲いたら、袋の中の花粉を筆などにつけて人工受粉を行います。

■参考
・アンズの育て方 庭植え|人工授粉で結実を確実に栽培
・アンズの育て方 鉢植え|剪定で収穫を増やす