見ているだけでもかわいらしいですが、食べられる品種もあります
ヒメリンゴはバラ科の植物で、
イヌリンゴ、セイヨウリンゴとも呼ばれています。
4月に美しい花をつけ10月には、
赤く愛らしいサクランボより少し大きめの実をつけ、
庭のシンボルツリーとしても人気があります。
本来は、観賞用の盆栽として楽しまれていましたが、
品種によっては食べることもできます。
花も楽しめますね
■ヒメリンゴレシピ
最近は観賞用にくわえ、食用としても人気のあるヒメリンゴ。
秋になるとスーパーなどで食用としてみかけることもあります。
しかし、どのように食べたら良いかわからないという方も多いでしょう。
今回はいくつか人気のレシピをご紹介いたします。
1.ヒメリンゴジャム
・表面をきれいに洗い4等分にして中のタネを
取り除きます。皮はそのままで大丈夫です。
・鍋に種をとったヒメリンゴをいれ、
水をひたひたになるくらいまでいれます。
・ヒメリンゴがやわらかくなるまで弱火にかけます。
・やわらかくなったら火を止め粗熱を取り除きます。
・冷めたら布巾でこしましょう。
・こしたヒメリンゴをふたたび鍋にいれ、
グラニュー糖をヒメリンゴの半分の重さ程入れます。
・さらにレモン汁もいれて弱火にかけます。
・しばらくして甘い香りがしてきたら火を止め粗熱をとり、
瓶に移して冷蔵庫にいれます。
温かいうちは固まりませんがさめると固まってきます。
ちょっと大人っぽい果実酒
2.ヒメリンゴ酒
◎材料
ヒメリンゴ 1キログラム、
レモン4個、
氷砂糖 500グラム、
ホワイトリカー 1.8リットル
・ヒメリンゴをよく洗い水気を切った後、軸をとります。
・ヒメリンゴの表面に3カ所ほど切り込みをいれておきます。
・レモンは皮を剥いて、半分に切ります。
・氷砂糖、ヒメリンゴ、レモンを密封容器に入れ、
ホワイトリカーを加えてつけ込みます。
約2ヶ月で飲む事ができるようになります。
酸味と渋みをもつヒメリンゴは果実酒にすると、
大人向けのうすい琥珀色のオシャレなお酒になりますよ。
ヒメリンゴはジャムや果実酒が定番の人気レシピですが、
他にもコンポートやアップルパイ、ケーキ、
パンに混ぜてヒメリンゴパンにしたりとさまざまなレシピがあります。
■参考
・ヒメリンゴ 鉢栽培のコツ
・ヒメリンゴ 暑さ対策
・ヒメリンゴの育て方 鉢植え|鑑賞用にも手軽に栽培
・ヒメリンゴの育て方 庭植え|狭い庭でも手軽に栽培
果実の色の移り変わりも美しいです
ヒメリンゴはバラ科リンゴ属の落葉低木です。
秋に小さな赤いリンゴのような実をつけます。
中国大陸が原産で、寒さには強い性質です。
シベリアでの耐寒性リンゴの品種育成の交配親に用いられた。
短枝に花芽がつき、翌年の春に開花、結実します。
花びらは5弁で、つぼみは紅色ですが開花すると白色になります。
実は酸味が強いので食用には向いていません。
盆栽や観賞用樹木として楽しみます。
ヒメリンゴの芽吹きも鉢栽培だと間近で見られます
■ヒメリンゴ 鉢栽培のコツ
1.ヒメリンゴの特徴
春の花を楽しむ木として、バラ科の植物がおすすめです。
その中でもヒメリンゴは耐寒性が強く、
多少の日陰や乾燥にも耐えるので、栽培しやすいリンゴです。
挿し木や実生で簡単に増やすことができます。
2.鉢植えの仕立て方
ヒメリンゴには模様木風仕立てがむいています。
鉢に土を入れ、角度をつけて植え付けた後、鉢の倍の高さで切り戻します。
1年目の冬は主幹と側枝2本だけを残します。
枝の1/3ほどを切り戻し、その他の枝はすべて切り落とします。
側枝を4本ぐらいにして、翌夏には針金をかけて水平に誘引します。
伸ばす枝は切り戻し、不要な枝は切り落として樹形を作っていきます。
実りが楽しみです
樹形ができ上ったら落葉時に長く伸びた枝を3~4芽切り詰め、
短果枝を出させるようにします。
短果枝の頂芽にできた花芽が開花、結実していきます。
結実した短果枝は、先が伸びて再び花芽をつけます。
間違って切り落とさないように注意します。
ヒメリンゴの盆栽も、作っていて楽しいです C)楽天市場
■参考
・ヒメリンゴの育て方 庭植え
・ヒメリンゴの育て方 鉢植え
愛らしい実が人気です
ヒメリンゴ(姫りんご)の発祥はリンゴとズミの雑種、
イヌリンゴとエゾノコリンゴの雑種など色々と説があります。
いずれにしても直径3~5cmぐらいの小さなリンゴです。
受粉樹として利用されることもあります。
あまり樹高は高くならずに剪定でコンパクトにまとまりやすいです。
愛らしい実がたくさんつくので、
鉢植えの小さな木でも十分に見応えがあります。
ヒメリンゴの花はカイドウに似ています。
つぼみは紅色ですが、開花すると花弁は白い色に変わります。
花も魅力的です
■ヒメリンゴ 暑さ対策
1.ヒメリンゴの特徴
ヒメリンゴは成木になると3~6mと樹高が高くなります。
しかしミニ盆栽に仕立てても実つきの様子を観賞できます。
2.苗の植え付けタイミング
ヒメリンゴは成木に生長すれば夏の暑さに強いです。
しかし苗の植え付けに夏は適していません。
植え付け適期は3月です。
理由は根がなじむ前に水分が蒸発してしまい、
枯れてしまうケースが多いからです。
夏に苗を入手してもすぐに植え付けずに、
鉢植え栽培で半日陰になる場所に置いて管理します。
植え付けは日ざしがゆるやかになる晩秋まで待ちます。
摘果すると実りが良くなります
3.水やりについて
土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から水が流れ出すまで与えます。
花が咲いている時は、花に水がかからないように注意します。
4.病害虫対策
2月ごろ、石灰硫黄合剤をまいておくと効果があります。
風通しがよく適度に光当たりがよい場所に置けば、病気はほとんど出ません。
■参考
・ヒメリンゴの育て方 庭植え
・ヒメリンゴの育て方 鉢植え
ヒメリンゴの若い芽
ヒメリンゴのつぼみが出揃ってきました
ヒメリンゴは小さな愛らしい実がたくさんつき、
鉢植えでも十分に見ごたえがあります。
もともとあまり大きな樹にならないため、
鉢植えに向いている果樹です。
狭いスペースでリンゴを育てている場合は、
受粉樹として利用することができます。
[ヒメリンゴ 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと栽培管理
一般的に、3月に植え付けます。
植え付けたら、鉢高と同じ高さで切り戻します。
室外の日当たりが良く、風通しの良い所で育てます。
開花時期には雨に当たらない場所に、
また冬は風・霜が当たらない陽だまりに置きます。
2年に一度、植え替えます。
植え替えの際は、古土を出来るだけ取り除き、
根を3分の1程度切りつめてから植え付けます。
ヒメリンゴは自分の花粉では結実しにくい品種があるので、
購入する際によく確認し、必要なら受粉樹をそばに置きましょう。
ヒメリンゴの花も美しく可愛いです
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
模様木風に仕立てます。
1年目の冬は、主幹と側枝2本だけを残して、
先端を1/3程度切り戻します。
そのほかの枝は、すべて切り落としてしまいます。
翌年は側枝を4本くらいにし、
不用枝は切り落とします。
伸ばす枝は切り戻し、夏になったら、
針金をかけて水平に誘引します。
樹形ができたら、長い枝は3~4芽に切り詰め、
短果枝を出させます。
実がつらなっているのも嬉しい眺めです
・水やり
土の表面が乾いたら、鉢底の穴から水が抜けるまで与えます。
春・秋は1日に1回、夏は1日に2回、
冬は2~3日に1回が水やりの目安です。
水切れは果実がしぼんでしまう原因となりますので、
十分に注意して水を与えましょう。
花が咲いているときは、花に水がかからないようにしましょう。
・施肥
9月に、玉肥を埋め込みます。
>>ヒメリンゴの苗を各種見てみる
ヒメリンゴの実り
ヒメリンゴの花も愛らしい
ヒメリンゴはイヌリンゴ、セイヨウリンゴとも呼ばれ、
リンゴとズミとの交雑種など、実の小さなリンゴの総称です。
あまり大きくならず、剪定で小さくまとまりやすいので、育てやすいです。
生食したり、果実酒にしたりして利用されます。
[ヒメリンゴ 庭植えの育て方]
■栽培条件と品種の選び方
・栽培条件
多少の乾燥や、日陰にも耐え、日本全国で育てることができます。
・品種選び
ヒメリンゴは、品種により結実性が異なるので、
苗を購入するときに、1本で結実するかどうかを確認してください。
リンゴの仲間の別種(深山カイドウなど)と混植すると、受粉しやすいです。
また逆に、リンゴの受粉樹としてヒメリンゴが利用されることもあります。
ヒメリンゴの青い実
■植え付け時期と場所
・植え付け
3月に植え付けます。
植え穴に堆肥を漉き込んでから植えつけ、
幼木のうちは支柱を立てて支えてあげましょう。
・植え付け場所
日当たり、水はけ、水もちのよい場所を選びましょう。
ヒメリンゴは、さほど神経質に土質を特に選ばず、
あまり大きくならないので、狭い場所でも育てられます。
もう少し間引き剪定をすると、実が増えそうです
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
ヒメリンゴの剪定は、6月~7月上旬に行います。
樹形ができるまでは、あまり切り詰めず、間引く程度にします。
実がつくようになったら、長い枝を5~10芽で切り戻し、
短果枝を出させるようにします。
・施肥
1月~2月に、緩効性化成肥料を施します。
・摘蕾と摘果
4月下旬と、5月下旬~6月上旬の2回に分けて、摘果します。
・施肥
10月~11月に、サクランボ大くらいの果実を収穫します。
赤や黄色など、品種によって果実の色が異なります。
>>ヒメリンゴの苗を各種見てみる