サンショウの実
サンショウの花
サンショウ(山椒)は別名「ハジカミ」ともいい、
七味唐辛子にも使われている日本ではポピュラーな香辛料で、
日本料理にはなくてはならないスパイスです。
サンショウの若芽は「木の芽」とよばれ、
山菜としてもツマとしても非常に人気があります。
[サンショウ 庭植えの育て方]
■栽培条件と品種の選び方
・栽培条件
日本各地で育てられます。
乾燥に弱いので、夏場はワラや落ち葉などを敷いて、
湿度を保つとよいでしょう。
環境の変化にも弱いので、
急に場所を変えたりすると、木が弱ります。
・品種選び
サンショウは雌雄異株なので、
実を利用する場合には、
雌雄同種の実サンショウを育てるとよいでしょう。
ちりめん山椒を作るとおいしい
■植え付け時期と場所
・植え付け
サンショウの苗は、11月中旬~3月頃に植え付けます。
やや深めに穴を掘り、腐葉土や堆肥を多めにすきこんで、
保水性を増してから植え付けます。
根を広げるようにして浅植えにします。
サンショウの根は非常に弱いので、
根を傷めないように気をつけます。
植え付けたら、水をたっぷりと与えます。
・植え付け場所
夏は半日陰で、冬は日当たりがよく、
やや湿った場所が適しています。
土質は特に選びません。
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
「自然樹形」に近い形に育てますが、
枝分かれが激しいときは12月~2月に適度に間引きし、
日当たりと風通しを良くします。
ただし、短い枝には花芽が付いているので、注意しましょう。
・施肥
2月、5月下旬~6月上旬、9月の年3回、
堆肥に配合肥料を混ぜたものや液体肥料を与えます。
・収穫
「木の芽」は、春に新しい芽を摘み取り、
ツマや佃煮や、炊き込みご飯などに利用します。
青い実は7月くらいに収穫します。
佃煮を作るには、やわらかい青い実がよいでしょう。
粉山椒を作るには、9月頃、熟した実を収穫します。
黒い種を除いて皮の部分のみにし、よく乾燥させてから、
すり鉢などで粉にして利用しましょう。
市販の粉山椒より香りも風味も良いです。