クサボケのつぼみ
クサボケの花
クサボケの実
クサボケは、日本原産のボケの仲間で、
地を這うような低木にナシのような果実がつくため、
「地梨」ともよばれます。
枝にはとげが生えており、短い枝に花がびっしりとつきます。
クサボケの果実は直径3cmほどの球形で、
秋に黄色く熟すため見かけはナシに似ていますが、
香りはリンゴに似ています。
酸味が強いため生食には向きませんが、
果実酒やジャム、はちみつ漬けなどに利用されています。
[クサボケ 庭植えの育て方]
■栽培条件の
・栽培条件
クサボケは寒さにやや弱く、暖地での栽培に向きます。
関東地方以西が栽培適地で、この地域に植えたなら、
日本の気候によく適した植物なので、
夏越し、冬越しに関しては特に行う作業はありません。
■植え付け時期と場所
・植え付け
クサボケは、9月~10月に植え付けます。
根に丸いコブのできる病気にかかりやすいため、
植え付け前に苗木の根をよく確認し、
丸いコブがあったら切り落とし、
切り口に石灰硫黄合剤などの保護剤を塗ります。
植え付け前に、あらかじめ腐葉土を、
よく混ぜ込んでおいてから、植え付けます。
クサボケは水切れに大変弱いため、
植え付け後は根がしっかりと付くまで2ヶ月間と、
真夏と冬に極端に乾燥する場合は水やりを行いましょう。
それ以外では、特に水やりの必要はありません。
・植え付け場所
一年を通して日当たり・風通しの良い場所に植え付けます。
深い土壌を好みます。
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
「自然樹形仕立て」で育てます。
花芽がふくらんでくる2月~3月頃、
混み合った枝や徒長した枝などを剪定します。
丸みのある形をしている花芽を、
切り落とさないように注意しましょう。
ちなみに葉芽は、少しとがった形をしています。
・収穫
2月に溝を掘り、緩効性化成肥料を埋め込みます。
8月~9月に収穫できます。