クコの愛らしい実
クコの実アップ
クコは日本各地の山野や河川の土手などに自生し、
古くから薬用植物として知られています。
茎や葉はクコ茶にして、果実は薬用酒にして利用されてきました。
若芽はほろ苦く癖がなく食用にしやすいので、
和え物、おひたし、炊き込み御飯などに利用されます。
滋養強壮(疲労回復)、脂肪肝などの肝臓病、高血圧、
免疫力を高める、視力回復、腰痛、膝の痛み、老化防止、
などに効果があるとされています。
生命力が強く、丈夫で育てやすい果樹です。
実や葉を利用する以外にも、
生垣や庭木としても親しまれてきました。
[クコ 庭植えの育て方]
■栽培条件と品種の選び方
・栽培条件
もともと日本各地に自生しているため、
北海道を除く日本全国で育てられます。
■植え付け時期と場所
・植え付け
11月中旬~3月ごろに植えつけます。
やや深めに穴を掘り、腐葉土や堆肥を多めにすきこんで、
保水性を増し、植え付けます。
植え付け後は、たっぷりと水をやりましょう。
最適期以外の時期も、根鉢を崩さずに植え付ければ、
年間を通して植え付けできます。
寒い地域は凍結防止のため、春植えしたほうがよいでしょう。
・植え付け場所
日当たりがよく、土壌の深い場所に植え付けましょう
土質は特に選びませんが、酸性が強すぎる土壌は避けます。
クコの花もきれい
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
「垣根仕立て」で庭の境界に利用したり、
「半球形仕立て」で庭のワンポイントにしたりします。
庭の広さに余裕があれば、剪定をせずに、
伸びた枝をたれ下げる「自然樹形」も楽しめます。
剪定は12月~3月が適期ですが、
クコは生命力が強いので、1年中剪定できます。
また、強く刈り込んでも、
開花や結実にはほとんど影響ありません。
・施肥
肥料はほとんど必要ありませんが、
生育が悪ければ、2月頃に油かすや鶏糞を施しましょう。
・施肥
8月~9月頃、葉腋に紫色の花をつけ、
10月中旬~11月下旬に果実が紅色に熟します。