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マンゴー 栄養と効用

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マンゴーの実り


ねっとりと濃厚な甘みを持つマンゴー(Mango)は、
マンゴスチン、チェリモヤと並んで、
世界三大美果の一つと讃えられています。


■マンゴーの栄養

マンゴーには、βカロテンやビタミンC、ビタミンEなど、
抗酸化ビタミンを多く含みます。

これらの抗酸化ビタミンは、活性酸素の働きを抑制し、
細胞の老化を防ぐ働きや、抗がん作用があります。

青いうちはビタミンCの含有量が多く、
熟すほどにβカロテンの含有量が増えるのが特徴です。

ミネラルとしては、リンが多く含まれています。
リンは、カルシウムと結合して、骨の主成分となります。
また、筋肉や神経機能を正常に保つために必要なミネラルです。

また、マンゴーには食物繊維が多く、
便秘改善や、血糖値や血中コレステロールの、
上昇を抑える働きがあります。


■マンゴーの効用

マンゴーの黄色は、エリオシトリンという、
フラボノイド系の色素成分です。

エリオシトリンはポリフェノールの一種でもあり、
過酸化脂質の生成を抑えてくれます。

過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪といった脂質が、
活性酸素によって酸化されたものです。

そして細胞内でスーパーオキシドアニオンという物質を発生させ、
核内のDNAを損傷させるため、
がんの発生原因のひとつであると考えられています。

エリオシトリンは、この過酸化脂質の生成を抑えてくれるため、
抗がん作用が期待できます。

さらに、マンゴーの独特の香りには、リラックス効果があります。

ところで、マンゴーは漆の仲間です。
そのため、果皮にはウルシオールという、
ウルシ成分が含まれています。

人によってはマンゴーを食べるとかゆみが出たり、
かぶれたりすることがあるので注意します。


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マンゴーの花切りのコツがあります


■マンゴーの花切り

マンゴーといえば、格子状に切れ目を入れて、
くるっとひっくり返した"花切り"が一般的です。

この"花切り"、実際にやろうとすると、
意外と難しいのです。

難しさの原因は、タネです。
切ろうとしても、タネに包丁があたったりします。

コツは、タネをよけるため、真ん中1cmはずらして、
左右カットします。
ちょうど、3枚おろしの感覚でしょうか。

次に、格子状に切れ目を入れます。
マンゴーの皮は、丈夫でちょっとくらいでは破れないので、
皮を感じるまでしっかり包丁を入れると、
きれいに花が咲きます。

豆知識ですが、ストレスが溜まっていると感じる時は、
マンゴーに塩をかけて食べてみてください。

マンゴーの香りにはリラックス効果がありますが、
香り成分は細胞内に含まれているため、
塩をかけると浸透圧により細胞外に出てきて、
吸収しやすくなるのです。

■参考
・マンゴーの育て方 鉢植え|温度管理と水やりが栽培のコツ!

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マンゴーの青い実


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アップルマンゴー(アーウィン種)、日本でいちばん栽培されている


マンゴー(Mango)には緑色、黄色、赤色系統の実があります。
マンゴーはうるし科なので、かぶれに注意します。

マンゴーは高温多湿を好み、25~30℃でよく育ち、
冬でも15℃以上の温度が必要です。

そのため日本では、九州南部や沖縄地方以外では、
温室か鉢植えでしか育てられません。


マンゴー 鉢植え育て方

植え付け時期場所

植え付け管理
マンゴーは7月~8月に植えつけます。
水はけの良い酸性土を用い、
深く根が張れるように深鉢に植え付けましょう。

春~秋の生育期は屋外で育てます。
冬は日当たりの良い室内で育て、
15℃以下にならないように温度管理をしっかりと行います。

自分の花粉で結実しますが、
より確実に実をつけさせるには人工授粉を行いましょう。
果実が2~3cmになったら、
1鉢2~3果になるように摘果します。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
マンゴーの樹は、本来は樹高10~30mに達します。
鉢植えでは、こまめな剪定で樹勢を抑え、
主枝が3~4本の「主幹形仕立て」にします。
剪定は8月~9月に行います。

収穫後は、実をつけた枝を切り戻して新梢を出させます。

水やり
鉢の表面が乾いたら、十分に水を与えます。

花芽が付くためには3ヶ月以上の乾季が必要なので、
秋から冬にかけては水やりを控えめにします。

施肥
5月、7月、9月に玉肥を2~3個ずつ施します。
多肥になりすぎると、生長するばかりで花が咲かなくなるので注意します。

>>マンゴーの苗を見てみる