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イヨカン、いよいよ収穫


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イヨカンの苗


イヨカン(伊予柑)は、カンキツ類の中でも、
比較的育てやすいとされています。

山口県で発見された果樹ですが、
伊予の国(愛媛県)で多く栽培されています。

イヨカンなどのタンゴール類は、
ミカン類とオレンジ類を交雑したものです。

オレンジ類のさわやかな香りと、
ミカン類の食べやすさの両方の性質を兼ね備えています。


イヨカン 鉢植え育て方

植え付け時期場所

品種苗選び
イヨカンを含むカンキツ類の苗木は、
ほとんどがカラタチ台木の接木苗です。
つぎ口の滑らかな苗を選びます。

収穫が3月下旬になる晩生の津之香なども、
庭植えでは栽培が難しいですが、
鉢植えなら育てやすいでしょう。

植え付け管理
3月に、水はけの良い用土で植え付けます。
赤玉土(小)5:腐葉土2:川砂1の割合で、
混合した用土がよいでしょう。


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花もきれいです


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
イヨカンの鉢植えでは、模様木仕立てが一般的です。
3月頃、角度を付けて植え付け、
50~60cmの高さの内芽の上で切り返し、
主幹と側枝を伸ばします。

剪定は2月下旬~3月上旬に行います。
主幹と側枝2本は、枝先を1/3程度切り詰めて伸ばします。

夏に主幹から側枝にかけて針金をまきつけ、
枝を水平に下げるようにして樹形をつくっていきます。

樹高が鉢高の2.5~3倍になったら芯を止めます。


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母がむいてくれたイヨカンがおいしかったです


施肥
植えつけて1ヵ月後に玉肥を3コ、埋め込みます。
翌年の1月~2月と8月~9月に3個ほど、追肥します。

収穫できるようになってからは、毎年1月~2月に5~6個、
8月と10月下旬に2~3個ずつ玉肥を埋め込んであげましょう。

摘蕾摘果
摘果をして、収穫は1株あたり2~3果を目安にします。

>>イヨカンの苗を各種見てみる

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イヨカンの結実


イヨカン(伊予柑)は、タンゴール類の果実です。
タンゴール類は、ミカン類とオレンジ類を交雑したもので、
イヨカンのほかにはキヨミなどがあります。

イヨカンはウンシュウミカンよりも樹勢がやや弱く、
耐寒性も劣りますが、実つきが良く、
1本でもよく結実して、たくさん収穫できます。


イヨカン 庭植え育て方


栽培条件品種選び方

栽培条件
イヨカンは、ウンシュウミカンより、
やや温暖な気候を好みます。
関東地方南部以西で栽培が可能です。

・品種選び
イヨカンの品種には、「普通イヨカン」、
その枝変わりとして発生した「宮内イヨカン」、
さらにその枝変わりとして発生した「大谷イヨカン」などがあります。

「宮内イヨカン」は実つきが良く、
種子も少なく、香りがよいです。
熟す時期は、「普通イヨカン」よりもやや早めです。

「大谷イヨカン」は果皮が滑らかな赤褐色をした美しい果実をつけますが、
味も香りも「宮内イヨカン」には劣ります。


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イヨカンの花


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イヨカンのケーキ

植え付け時期場所

植え付け
イヨカンの植え付けは、3月~4月上旬が適期です。

直径・深さ共に50cm程度の穴を掘り、
半量の土に堆肥や腐葉土、鶏糞を混ぜ、埋め戻します。
その上に、何も混ぜていない土を埋め戻します。

深植えになり過ぎないように注意して、植え付けます。
植え付けたら、50~60cmの高さで切り戻します。

植え付け場所
日当たりが良く、風通しのよい場所を選んで植え付けます。
土質は、水はけが良いことが必須です。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方
開心自然形が一般的です。
主幹は短く切り詰め、主枝を2~4本、斜めに立てます。

樹形ができるまでは、実つきを抑えます。

剪定
イヨカンを含め、カンキツ類ではあまり強い剪定を行わず、
果実の生育に十分な量の葉を残すことが大切です。

12月~2月には、どの枝に果実をならせるかを考えながら、
不要な枝や混み合って日陰を作る枝、風通しを悪くしている枝、
弱い枝などを間引きしていきます。

8月には、混み合った部分の枝を適度に間引きます。

施肥
イヨカンはウンシュウミカンより肥料を好みますが、
根が肥料やけしやすいので、
3月上旬、6月上旬、11月の年3回に分けて、配合肥料を与えます。

摘蕾摘果
隔年結果を防ぐために、結実したら摘果を行います。
摘果は生理落果後の7月~8月に行い、
葉70~80枚当たり1果になるよう、
上向きの実や外傷果、小玉果などを取り除きます。

袋かけ
風害や鳥害を避けるため、袋かけをするとよいでしょう。


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収穫
寒さに当たって凍害が発生すると実がスカスカになってしまうので、
12月には収穫します。
そのまま貯蔵すると、3月頃に食べごろになります。

冬も暖かい地方では、袋かけをしたまま冬を越し、
3月まで枝にならせておくと、完熟しておいしい果実が収穫できます。

イヨカンなど、収穫時期が遅いミカン類は、
樹上で成熟を待っていると、
色づいた皮が再び緑色になることがあります。
これを「回青現象」といいます。

回青現象が起こったら、色つきの袋をかけると、
光線を避けて保温され、青くなった実が再び色づきます。

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