「カキ」と一致するもの

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カキの実りは秋を感じさせる


カキ(柿)は日当たりさえ良ければ、
土質を選ばず丈夫によく育つため、
古くから庭先に植えられ、親しまれてきた果実です。

甘ガキと渋ガキがあり、
渋ガキはヘタの部分に焼酎をつけて、
ビニール袋に1週間入れるなどして渋を抜く必要があります。
渋ガキは、渋抜きさえすれば、甘ガキ以上に甘くなります。

カキにはタネのある品種とない品種がありますが、
タネのある品種のほうが生理落果が少なく、多く収穫できます。


[カキ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
甘ガキと渋ガキがあり、甘ガキは関東以西、
渋ガキは東北以南で栽培されています。
暖かすぎても栽培がうまくいかず、
九州の北部が栽培の南限です。

カキは日当たりさえよければよく育つ果樹ですが、
その地域にあった品種を選ぶことが栽培のポイントです。
地域の特産品種はその地域の気候に合っているため、育てやすいです。

・品種選び
カキは雄花と雌花があり、雄花をつけない品種もありますが、
多くの品種では受粉しなくても果実が肥大・成熟します。
受粉しない場合は、種子が入りません。

甘ガキの場合は、受粉して種子が入らないと、
生理落果が多くなったり、
果実が大きく育たなかったり、渋くなったりします。

雄花が少ない甘ガキを栽培する場合は、
雄花を多くつける「西村早生」「禅寺丸」などを混植えしたり、
高接ぎしたりして、人工授粉すると収穫が多くなります。


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カキと雪


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カキのシャーベット


植え付け時期場所

・植え付け
カキの植え付けは12月に行いますが、
積雪が多い地方では3月に行います。

直径50cm、深さ50cmの穴を掘り、
掘りあげた土の半量に腐葉土または堆肥と油かすを混ぜて埋め戻します。

その上に何も混ぜていない土を埋め戻してから、
根を広げて植えつけます。

このとき、細根を傷めやすいので根の剪定は行わずに、
できるだけまっすぐになるようにして浅植えにします。
植え付け後、高さ60cmほどの部分で切り返し、
支柱を立てて固定します。

・植え付け場所
カキは日当たりさえ良ければ土質はあまり選ばず、よく育つ果樹ですが、
有機質に富んだやや粘度がかった土を好みます。

樹勢が強く、大きくなりやすい果樹ですが、
「次郎」「あたご」「西村早生」などを選べば、
4m四方ほどのスペースで栽培できます。


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
立木仕立てと垣根仕立てが一般的です。
垣根仕立てにすると、奥行きが1mほどの狭いスペースでも栽培できます。

・剪定
カキは幼木期の生長が遅いため、
幼木期はあまり剪定しないのがポイントです。

カキの剪定は、夏(6月中旬~7月上旬)と、
冬(12月~2月)に行います。

夏の剪定は、枝が混んできたら行います。
枝が混みあうと日当たりが悪くなるので、
徒長枝や、実のない枝で、
他の枝の邪魔をしているものを取り除きます。

冬の剪定は、枝を減らして養分を集中させるために行います。
枝が混みあった所や、不要な部分を整理します。

取り除く枝は、平行して伸びている枝や、
ハサミ状になっている枝の一方、
まっすぐ上に向かって伸びている枝、
弱い枝、強すぎる枝などです。

先端が枝分かれしていたら、1本を残して他は元から切ります。
また、残した1本の先端は切り詰めておきます。
それ以外の枝の先端は切り詰めません。
カキは枝の先端に花芽がつくからです。

・施肥
収穫後のお礼肥として、
乾燥鶏糞、油かす、化成肥料、硫酸カリの複合肥料を施します。
また、カキはカリを多く必要とするため、
8月下旬~9月に塩化カリを施すと、大きく甘い果実が実ります。

摘蕾摘果
すべての花を咲かせると樹に負担がかかるので、
5月中旬頃に摘蕾を行います。
1枝に雌花が1~2花になるように、
他の雌花は摘み取ります。

枝の元から2~3番目辺りの、
ヘタのよく発達した、下向きか横向きの雌花を残します。
花を摘み取るときは、横に倒すようにすると簡単に取れます。

受粉に必要なので、雄花は摘まないようにします。
ガクが小さいのが雄花、ガクが大きいのが雌花です。

6月下旬~7月上旬には、摘果を行います。
1枝に1果、または葉20~25枚に1果を目安にします。

・収穫
オレンジ色に色づいたものから、ハサミで収穫します。

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