ポポーの実り
ポポーの花、緑からチョコレート色になる
ポポーは別名をアケビガキともいい、
その名のとおりアケビやカキに似ています。
ポポーの果実は、種が大きいものの、
クリーム状でやわらかく、甘いので、
森のアイスクリームとも言われています。
トロピカルフルーツではありますが、
温帯原産のため耐寒性が高くて育てやすく、
病虫害も少ないため無農薬で栽培できます。
ポポーの品種には、雌しべが先に熟してしまい、
自分の花粉で受粉しにくいものが多いので、
2品種以上を植えるか、人工授粉をするとよいでしょう。
「ウェールズ」「サンフラワー」「ウィルソン」
「ミッチェル」「マンゴー」「デイビス」などの品種があります。
[ポポー 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと管理
3月下旬頃、6号鉢に、水はけの良い用土を用いて植えつけます。
用土の配合は、赤玉土3、真砂土3、腐葉土3、川砂1など。
または市販の園芸用培養土5、赤玉土5でもよいでしょう。
植え付けたら、鉢と同じ高さで切り戻します。
根がいっぱいになったり、
鉢と株のバランスが悪くなってきたら、
鉢増しを兼ねて数年置きに植え替えてやります。
ポポーのクリーム状の実
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
植え付けたら、側枝2本を伸ばしていきます。
冬に新梢の先端を切り詰めて枝を伸ばし、
生長に合わせて鉢上げをして10号鉢まで大きくします。
立ち枝を落として、枝が広がるように剪定するのがコツです。
・水やり
表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るまで水をたっぷり与えます。
ポポーは乾燥を嫌いますが、幼木の頃は水切れしやすいので注意します。
・施肥
肥料は4月、6月、8月に、玉肥を埋め込んであげましょう。
・受粉
花芽は枝の基部の葉腋(葉の付け根部分)につき、
葉が出てくる前に開花します。
花は始め緑色ですが数日でチョコレート色になり下向きに咲きます。
開くと4cmほどにもなり、雄しべより先に雌しべが成熟します。
自分の花粉では結実しにくいので、他の品種の雄しべの花粉を集めておき、
後から咲く花の雌しべに受粉してあげましょう。
・摘蕾と摘果
7月頃、1ヶ所に1果を残し、葉10枚に1果を目安に摘果をします。
・収穫
10月頃に収穫できます。
果実は大きさ10~15cmほどで黄~緑色です。
果肉はねっとりとしたバター質で独特な芳香があります。
収穫後、涼しい場所で2~3日追熟させると甘味が増します。
香りが強くなってきたら、縦に切って食べましょう。