レモンの実
レモン結実のとき
レモンは寒さに弱く、温暖な乾燥した気候を好みます。
そのため日本では、一部の地域を除いて、
庭植えでの栽培は難易度が高いです。
鉢植えのほうが、栽培しやすいでしょう。
若木のうちは花が咲いても結実しにくいですが、
5~6年もすると実つきも良くなります。
優良店で苗木を購入すれば、翌年からの結実も可能です。
[レモン 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと管理
3月~4月に、水はけと保水性の良い用土を使って8号鉢に植え付けます。
用土は、赤玉土(小)6:腐葉土3:川砂1の割合で、
混合したものが良いでしょう。
植え付けたら、苗を鉢高と同じ高さで切り詰めます。
日当たりの良い暖かい場所で管理します。
レモンは根が良く張るため、
1~2年おきに植え替えると元気に育ちます。
レモンは魚介類にも合いますね
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
樹勢が強いので、枝数を制限する間引き剪定をし、
模様木仕立てにするのが一般的です。
枝のバランスを見ながら剪定します。
側枝を2本伸ばし、新芽が吹く前に、
先端を切り詰めて伸ばします。
夏になったら針金をかけ、
枝を上向きにして紡錘形を作ります。
夏に伸びる枝(夏枝)は弱いので切り戻し、
先端を春に伸びる枝(春枝)にしておきます。
実がつくと枝が垂れ下がりやすくなるので、
支柱を立ててシュロ縄などでしばり、枝を支えます。
・水やり
鉢の表面が乾いたら、水をたっぷりと与えます。
細根が張るので、乾燥と過湿に注意します。
特に夏は乾燥しやすいので、1日2~3回水やりをします。
水切れを起こすと、花が落ちてしまいます。
また、開花時には、花に水をかけないように水やりをすると、
結実がとてもよくなります。
・施肥
3月と9月の年2回、親指大の固形肥料を、
鉢の縁近くに埋め込むように施します。
・摘蕾と摘果
春枝だけでなく、夏枝や秋枝にも花が咲くことがありますが、
良い実にならないので、早めに摘花します。
・施肥
11月下旬~2月が収穫期です。
レモンは完熟させると香りが薄くなるので、
色づき始めたら収穫し、室内において追熟させます。