ユズの実たち
ユズは古くから日本人におなじみの果樹で、
青いうちから薬味として利用できます。
本ユズは香りも良く一級品種ですが、育てるのがやや難しいです。
ハナユは、花まで香りが強く、料理に利用できることから、
ハナユと名づけられたといわれています。
果実の香りはユズより弱いのですが、
ユズより早くから実をつけるので「一才ユズ」の名で出回り、
ユズの代用とされることもあります。
低木のため、鉢植えにむいています。
[ユズ・ハナユ 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付け
ユズ・ハナユの植え付けは、3月~4月に、
気温が十分高くなってから行います。
6~7号鉢に、水はけと保水性の良い用土を用いて植えつけ、
鉢と同じ高さで切り戻して枝を出させます。
新梢が伸びたら、夏に針金をかけて水平に誘引します。
1年おきに植え替えます。
ユズもハナユも自家受粉をするので、1本だけで収穫できます。
ハナユ(一才ゆず)
ユズのシャーベット
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
模様木風仕立てが一般的です。
枝先を切り詰めて新梢を出し、
シュロ縄で誘引して模様木風に仕立てます。
樹高が鉢の高さの2.5~3倍くらいになるように仕立てます。
・水やり
表面の土が乾いたら、水をたっぷりと与えます。
特に冬は、乾燥させないように注意します。
・施肥
3月と12月に、親指大の固形肥料を3~4個、
鉢縁近くに埋め込むように施します。
・収穫
ユズ・ハナユは緑果も利用できます。
7月下旬以降、利用を兼ねて間引くように摘果します。
最終的にユズは1株3果、ハナユは5~6果にします。