タグ「ウメ」が付けられているもの

umeame300.jpg


ウメ(梅)は厳しい寒さに耐え、
いち早く花を咲かせて春の訪れを告げることから、
「百花の魁(さきがけ)」とよばれ、
多くの人々に古来から愛されてきました。

奈良時代以前は、「お花見」といえば、
サクラではなくウメだったそうです。
今でも、湯島天神や隅田公園など、
ウメの名所があちこちにあります。

ウメは花を愛でるだけでなく、実は梅干に加工され、
私たちの生活になくてはならないものになっています。
寒さに強く、栽培はそれほど難しくないため、初心者にもお勧めです。


umehana300.jpg
ウメは花も楽しめる


[ウメ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
日当たりが良く、通気性と水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
日陰で湿気が多い場所では、徒長枝が多くなり、
花芽もつきにくくなるので避けます。
冬暖かい地方では実つきが悪くなりますが、
全国で育てることができます。

・品種選び
ウメは、同じ品種の花粉では受精しないものが多いので、
自家受粉する品種を選ぶと管理がたいへん楽です。
自家受粉する品種には、甲州最小、竜峡小梅、花香実などがあります。

自家受粉しにくい品種では、
相性の良い別の品種のウメを混植する必要があります。
梅干用梅で名高い南高や豊後は、自家受粉しにくい品種です。


植え付け時期場所

・植え付け
ウメの苗は冬に出回るので、購入したらすぐに植えつけましょう。
一般的に1月~2月が適期ですが、寒冷地は2月~3月に植え付けます。
接ぎ木部分がしっかりとしていて、
丈夫そうな苗を選ぶことがポイントです。

・植え付け場所
ウメは、品種にもよりますが、
剪定をしないでいると樹高が6~10mにもなります。
ある程度の広さのある場所に植えつけましょう。

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。


ume08.jpg
ウメの実の熟していく色も美しいです


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
主幹の長さを60~90cmとして、主幹から出ている主枝を2~4本に立てる、
樹形の開心自然形仕立てが最も一般的な仕立て方ですが、
ある程度の広さを必要とします。

主幹形仕立ては、主枝から出る強い側枝を剪定しますが、
主枝の処理が悪いとどんどん上へ伸びていってしまうので、注意します。

・剪定
ウメの剪定は、夏季(6月~7月)と冬季(12月~1月)に行います。

夏季の剪定では、木の内側の徒長枝を間引いたり、
混みあっている部分の枝を根元から切って、
日当たりと風通しを良くします。

冬季の剪定では、混みあった部分の枝を切り、
新梢は先端を1/3程度切り返すと、短果枝ができて、
実を多くつけるようになります。

・施肥
元肥として、植え付け時に有機質肥料や堆肥をすき込んでおきます。
その後は、花が終わった後の3月~4月と、収穫後の7月~8月に、
遅効性の化成肥料や有機質肥料を追肥として与えます。
10月になったら、株から50cmほど離れたところに、
堆肥や有機質肥料をすき込みます。

・受粉
ウメには、自家受粉する品種と、自家受粉しにくい品種があります。
南高や豊後、白加賀など、自家受粉しにくい品種の場合は、
相性の良い他品種を混植します。

花と花を直接つけて受粉する、人工授粉を行うと、確実に受粉します。

・適蕾と適果
結実数が多すぎると実が大きくならないため、
余分な果実を摘果します。
4月までにある程度の数が生理落果する(自然に落ちる)ため、
それが終わった4月下旬~5月上旬頃に摘果します。

5~10cm間隔に1果を目安に摘果します。
傷があったり、病虫害の影響があるもの、形の悪いものを除き、
できるだけ大きな実を残すようにします。

小梅の場合は摘果する必要はほとんどありません。

・収穫
6月中旬~下旬が収穫期です。
利用目的に応じて、収穫期を調整します。

梅酒用にはまだ硬く青い段階で収穫し、
梅干用には黄色く色づき始めたものを収穫します。

>>ウメの苗を見てみる

ウメの木の剪定方法

ume.jpg
ウメは、上手に剪定すると花も実も楽しめます


ウメ(梅)はとても芽をふく力が強い樹木です。
ですので本来は1年のどの季節に枝を切っても、新しく芽が伸びてきます。

ただし、適切な時期に適切な剪定を行わないと、
花芽を誤って切り落としてしまったり、
花芽のつきにくい枝ばかり残すことになるので注意が必要です。

ウメの実を多く実らせるのに、剪定は大切な作業です。

剪定の適期は2つあり、1つは7月頃の夏剪定。
もう1つは落葉中の12月~1月に行う冬剪定です。

剪定と聞くと難しそうに思うかもしれませんが、
ポイントをしっかりと押さえれば、さほど難しいことはありません。

何年か剪定を繰り返して経験することで理解も深まりますので、
一度失敗したからといって諦めないようにしましょう。


[ウメの木の剪定方法]


■ウメの木 夏剪定

ウメの花芽分化は7月下旬~8月といわれています。
その花芽分化の前に、剪定を行うことで、
花芽ごと落としてしまうのを防ぎます。

また、梅雨や夏の高温多湿の環境の中、
枝が混みあっている場所があると、蒸れて枯れこんだり、
病害虫の原因になることがあります。

枝が混みあっている場所は間引き剪定を行い、
風通しと日当たりをよくしておきましょう。

ただし、太い枝や多くの枝を切ってしまうと、
さらに強く勢いのある枝を出してしまうことになりかねません。

どの枝でも切って良いというわけではないので、
切る枝を厳選して、無駄に切らないようにしましょう。


夏剪定で切る枝には、いくつか種類があります。


totyoeda.jpg
1. 徒長枝
上を向いて勢いよく伸びる枝です。
ウメはこの徒長枝には花芽をつけにくい上、
枝を伸ばすことに力を使ってしまうので根元から切り落とします。


hikobae.jpg
2. 株元から伸びている枝
木の株元から伸びてくる枝(ヒコバエ)は、
不要な養分を奪って株を消耗させてしまう怖れがあります。
不要な枝ですので、根元から切っておきましょう。


kurumaeda.jpg
3. 枝が混みあっている場所
枝が混みあっている枝(車枝)は、葉が茂っている春から秋に、
株の中心に日がうまく当たらなくなってしまうことがあります。

風通しも悪くなるので、不要な枝を根元から切ってすっきりさせましょう。
交差している枝、内側に向かって伸びている枝は、
そのまま伸ばしていると枝が混む原因になるので根元から切りましょう。

それでもまだ枝が混んでいる場合は、
細く弱い枝などを間引き剪定し、風通しをよくしておきます。

4. 枯れた枝
もし枯れたようになった枝や、
病害虫にすでに侵されている枝があったら切っておきましょう。


■ウメの木 冬剪定

冬の剪定は、ウメの剪定でもメインの剪定になります。
この時期に適した剪定をすると、結実も良くなります。

落葉期の冬季に行うことで、葉芽や花芽の区別がつきやすく、
樹形を見ながら剪定できるので、好みの樹形に仕立てやすくなります。

冬剪定で切る必要のある枝です。

1. 徒長枝
夏剪定では根元から切るだけですが、
不要な徒長枝と残す徒長枝がある場合、切る場所が異なります。

不要な徒長枝の場合は、夏剪定と同じように根元から切ります。
徒長枝であっても、翌年も残しておく場合は、
10芽ほどを残すか、枝の長さの半分ほどに切るようにします。

あまり短く切り戻すと、さらに強い枝が出てしまうので、
切る場所には注意することが大切です。

2. 枯れた枝
枯れている枝や、病害虫に侵されている枝は、切っておきましょう。

3.株元から伸びている枝
株元から伸びてくる細い枝は、
不要な枝ですので根元から切っておきます。


naikoeda.jpg
4.混みあっている枝
夏剪定と同様に、枝が混みあっている場所は、間引き剪定を行います。
交差している枝や株の内側に向かって伸びている枝(内向枝)は、根元から切ります。

5.新しく伸びた枝
春以降に新しく伸びた枝の先を、三分の一ほど軽く切り返します。
切り返すことでまた新しい枝が伸びます。

1か所から何本も新しい枝が伸びている場合は、
勢いのある1本か2本を残し、弱いものを切るようにします。

6.古い枝
花をつけるようになって3年ほど経った枝は、
古枝となってしまい、花付きがだんだん悪くなってきます。

古枝になってからは花付きが良くなることはないので、
根元で切って枝の更新をするようにしましょう。


■剪定位置の見極め方

ウメの枝を切る際、根元から切る場合は良いのですが、
枝の途中で切る場合は、芽の方向に注意する必要があります。

枝をよく見ると、芽には方向があり、
外側(下)を向いているものと、
内側(上)を向いているものがあります。

芽はそれぞれの方向に伸びる性質があるので、
外側を向いている枝は下~横向きに伸び、

内側を向いている枝は上に向かって伸びようとします。
上方向に伸びる枝は、徒長枝になりやすく、
徒長枝は花付きが悪くなりがちなので、
できるだけ外側の芽のすぐ上で切るようにしましょう。

■参考
・ウメの育て方 庭植え|自家受粉品種で栽培を楽に
・ウメの育て方 鉢植え|仕立て方で高収穫に栽培

umetate300.jpg

ウメは古来からサクラと並んで、
早春を告げる花として、日本人に親しまれてきました。

梅干などに利用できる実ウメが人気ですが、
実ウメの中にも花が美しい品種も多いです。

ウメには、自家受粉できる品種と、
自家受粉しにくい品種があります。
スペースの都合上、庭に2品種植えられない場合は、
花粉の多い甲州最小や竜峡小梅などの小梅型を、
鉢植えにして、受粉樹にすることもできます。


ryoukyou1.jpg
竜峡小梅(リュウキョウコウメ)の花


ryoukyou2.jpg
竜峡小梅は小粒だが味が良い


[ウメ 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

・植え付けと管理
ウメの植え付けは、12月~3月に行います。
6号鉢に赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混合した土を入れ、
太根を切った苗木を、角度をつけて植え付け、
鉢の倍の高さで切り戻します。

実が生るようになったら、
1年おきに古い根を切り落として植え替えます。
古木になったら、植え替えは3年に1回程度にしてかまいません。


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
模様木風仕立てにするのが一般的です。
苗木を斜めに植え付け、鉢の倍の高さで切り戻します。
主幹は内芽、外芽と交互に切っていきます。
根が張って株がしっかりするまでは、花を咲かせずに生長を促します。

6~7月の生長期に、新梢に針金をかけると、
枝振りをコントロールできます。
樹勢が強すぎて、徒長枝がたくさん出るときは、
5月中旬ごろに矮化剤をかけて生長を調整します。

・剪定
ウメは、剪定しないで長い枝をそのままにしていると、
間のびした樹形になり花付きも悪くなります。

模様木風仕立てにするには、11月~12月に、
主幹の延びた部分を半分に切り戻し、
側枝は左右にバランスよく出るように残し、
不要な枝は付け根で切ります。

鉢の高さの2.5~3倍まで伸びたら、
芯を止め、実の収穫は10果を目安にします。
徒長枝や立ち枝は付け根から落とし、伸ばす枝は切り戻して短果枝をつけさせます。

・水やり
土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
特に4月~6月に水切れを起こすと、蕾が落ちる原因になります。

・施肥
植え付け1ヵ月後と、毎年2月、4月、9月の年に3回、
玉肥を3~5個、鉢の縁に埋めてあげましょう。

>>ウメの苗を見てみる