ストロベリーグアバの実、愛らしい
ストロベリーグアバの花、可憐
ストロベリーグアバは和名を「テリハバンジロウ」といい、
ブラジル原産のグアバの仲間で、
果実や葉、花にイチゴに似た風味があることから、
ストロベリーグアバとよばれています。
ストロベリーグアバはグアバに比べると、
実は小ぶりですが、耐寒性が比較的強く、
グアバが越冬に10℃以上を要するのに対し、
ストロベリーグアバは4.4℃で越冬できます。
関東以南では庭植えも可能ですが、
一般的には鉢植えで栽培したほうがよいでしょう。
ストロベリーグアバは、熱帯果樹の中では、
比較的栽培しやすいといわれています。
[ストロベリーグアバ 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと栽培管理
7~8号の素焼きの鉢に、赤玉土(小)6:腐葉土2:川砂2で、
混合した用土を用いて植え付けます。
植え付けたら、50cmくらいの高さで切り戻し、枝を作っていきます。
春~秋の生育期は、日当たりの良い屋外で育てます。
冬は室内で育てます。
ストロベリーグアバは自分の花粉で結実するので、
1本植えれば収穫できます。
病虫害には比較的強いですが、
アブラムシとカイガラムシには注意しましょう。
ストロベリーグアバの苗木
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
光沢のある実も美しく、観賞用にもなるので、
樹形を整えながら「模様木仕立て」にします。
植え付け時に苗木の先端を切り戻し、主枝を出させます。
よく分枝するので、結果枝を3~4本くらいにして、
勢いの強すぎる立ち枝や弱い枝は付け根から切り取り、
枝が混み合わないように間引きます。
伸ばす枝を決めたら、
12月~2月に新梢部分を1/3くらい切り詰め、
新しい枝を出させるようにします。
また、収穫後にも切り戻し、新梢を出させます。
・水やり
鉢の表面が乾いたら、十分に水をやります。
夏の高温期はもちろん、冬でも乾燥するため、
1年間を通じて、土が乾いたら、
十分な水やりを欠かさないようにしましょう。
・施肥
3月に、玉肥4~5個を置き肥します。
・摘蕾と摘果
ストロベリーグアバは、4月中旬~5月中旬に花が咲きます。
葉10枚に対して1果程度、株全体で8~10果を目安に摘果します。
・収穫
ストロベリーグアバは9月~10月に収穫できます。
幼い実は酸味が強いため、完熟してから収穫しましょう。