グアバの実り
グアバの花
グアバは、和名を「バンジロウ」「バンザクロ」といい、
熱帯アメリカ原産の果樹です。
生育温度は20~25℃前後で、
冬でも10℃以上を保つ必要があるため、
庭植えで育てるのは九州南部か沖縄以外では無理でしょう。
グアバの果実には、球形、卵形、洋ナシ形などがあり、
熟すと黄白色になります。
グアバの果実には甘味とわずかな酸味があり、
果汁が多く、生で食べたり、ジュース、
ゼリー、ジャムなどに加工されます。
グアバジュースは、沖縄の名物です。
葉はお茶として利用されています。
若干耐寒性が高く、実の小ぶりなストロベリーグアバは、
果実だけでなく花や葉もイチゴのような香りがします。
[グアバ 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと栽培管理
グアバは、3月に植え付けます。
7~8号の素焼きの鉢などに、
赤玉土(小)6:腐葉土2:川砂2で混合した用土を用いて植え付けます。
植え付けたら、50cmくらいの高さで切り戻し、枝を作っていきます。
春~秋の生育期は、日当たりの良い屋外で育てます。
冬は室内で育てますが、温度を10℃以上に保つように注意しましょう。
グアバは自分の花粉で結実するので、1本植えれば収穫できます。
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
植え付け時に苗木の先端を切り戻し、主枝を出させます。
グアバはよく分枝するので、結果枝を3~4本くらいにして、
勢いの強すぎる立ち枝や弱い枝は付け根から切り取り、
枝が混み合わないように間引きます。
伸ばす枝を決めたら、1月~2月に新梢部分を1/3くらい切り詰め、
新しい枝を出させるようにして枝を充実させます。
また、収穫後に切り戻し、新梢を出させます。
温度管理ができていれば、年間を通じて枝が伸びるので、
適度に間引いて、伸びすぎた枝は切り詰めます。
・水やり
鉢の表面が乾いたら、十分に水をやります。
夏の高温期はもちろん、冬でも乾燥するため、
年間を通じて、土が乾いたら十分な水やりを欠かさないようにしましょう。
・施肥
3月に、玉肥4~5個を置き肥します。
・収穫
グアバの果実は、風に当たったり揺らしたりすると落ちてしまうため、
実がついた後の鉢の移動には気をつけます。
グアバは9月~11月上旬に収穫できます。
グアバの果実は皮ごと食べられ、ビタミンCも豊富です。
・摘蕾と摘果
葉10枚に対して1果程度、株全体で8~10果を目安に摘果します。