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福原オレンジの育て方 庭植え|大きな果実に栽培するコツは?

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福原オレンジ、食べるとやみつきに


福原オレンジ(フクハラオレンジ)は明治期に千葉県で発見された、
ジョッパオレンジの変種で、たいへん人気があります。

園主の名にちなんで福原オレンジと命名されました。
果皮はやや厚く、果汁が豊富で、
甘味と酸味が多く、特有の芳香があります。

オレンジ類にはこの福原オレンジ以外にも、
ネーブルやバレンシアなどがありますが、
一般的にオレンジ類はウンシュウミカンなどと、
比べると寒さに弱い品種です。

しかし福原オレンジは、
オレンジ類の中で寒さに一番強い品種なので、
オレンジ類の中では育てやすいでしょう。

福原オレンジは自分の花粉で受粉し、
1本でも結実するため、受粉樹は不要です。

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福原オレンジの苗
>>福原オレンジの苗を見てみる


福原オレンジ 庭植え育て方

植え付け時期場所

栽培条件
収穫時期が3月下旬~4月上旬になり、
果実をつけて越冬するため、冬の低温で落果したり、
寒害を受けやすく、気温が低くなる地域での栽培は困難です。

福原オレンジはオレンジ類の中では寒さに強いとはいえ、
耐寒性はウンシュウミカンより劣るため、
南関東以西の暖かい地域以外では庭植えは難しいでしょう。

植え付け管理
福原オレンジの植え付けは、3月~4月に行います。
日当たりと水はけが良く、北風が避けられるような場所に植えます。

植え付けたら、高さ50~60cmくらいで切り返します。
栽培方法は、基本的にウンシュウミカンと同じです。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
福原オレンジの仕立て方は、開心自然形が一般的です。
剪定は、3月と収穫後に行います。

福原オレンジを含むカンキツ類は、
年3回、春・夏・秋に枝が伸びます。
常緑果樹は剪定すれば葉を落とすことにもなるので、
落葉果樹に比べ、剪定の程度は軽くし、間引き剪定を主体にします。

福原オレンジは樹冠内部の短い枝によい果実がつくので、
混み合う部分の枝を間引いて、
樹冠内部まで日が当たるようにしましょう。
果実がついている場合は、収穫後に細かな枝を剪定します。

施肥
3月に有機質肥料、6月と10~11月に速効性の化成肥料を与えます。

摘蕾と摘果
隔年結果を防ぐために、結実したら摘果を行います。
摘果は生理落果後、7月下旬~8月上旬に行い、
葉50~60枚当たり1果になるよう、
上向きの実や、傷がある実、小さい実、形の悪い実などを取り除きます。

収穫
収穫は、3月下旬~4月上旬に行います。
しかし、果実は11月までに大きくなり、
それ以降は果実の肥大がほとんどないので、
大きな果実を収穫したい場合は、
10月までに大きな果実に育てておくことがポイントです。

鉢植え
寒い地方では鉢植えで育てたほうがよいでしょう。
福原オレンジの苗木は、3月~4月に7~8号鉢に植え付け、
鉢と同じ高さで切り返します。
結実するようになったら、1年おきに植え替えます。

仕立て方は、模様木仕立てが一般的です。
鉢高の2.5~3倍くらいで芯を止めましょう。

結実したら、1株あたり3~5果を目安に摘果します。

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