キシュウミカンの結実
写真と商品提供 C)土っ子倶楽部
キシュウ(紀州)ミカンは、
ウンシュウミカンより少し小ぶりで種があり、
酸味が少なくて甘くさわやかな香りが特徴です。
また、乾燥した皮は「陳皮(ちんぴ)」といい、
七味唐辛子の材料になります。
丈夫で育てやすく、鉢植えにも適しています。
品種には、やや大玉の「平紀州」、
種のない「無核紀州」などがあります。
[キシュウミカン 庭植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付け管理
栽培のポイントは、ウンシュウミカンとほとんど一緒です。
日当たりさえ良ければ、特に土質を選ばず、よく育ちます。
直径・深さ共に50cmほどの穴を掘り、
掘り上げた土の半量に化成肥料や鶏糞を混ぜて埋め戻し、
その上に残りの土を埋め戻します。
キシュウミカンの苗は、根鉢を1/3ほど崩し、
長い根は整理して、水に漬けてから植えつけます。
深植えにならないように植え付け、たっぷりと水を与えます。
キシュウミカンは、自分の花粉で受粉するので、
受粉樹も、人工授粉も不要です。
キシュウミカン、鉢でも栽培
キシュウミカンの苗
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方と剪定
開心自然仕立てにするのが一般的です。
3月下旬~4月上旬に剪定をしますが、
実が多くなった年は軽めの剪定とし、
実がならなかった年は強めの剪定をします。
・施肥
肥料は、春枝が伸びだす前の3月、結実後の6月、
収穫直前の11月の3回、施します。
成木では樹の下前面に施して土に鋤き込みますが、
幼木の場合は、樹を中心に半径50cmほどの、
輪状に施して鋤き込みます。
・て摘蕾と摘果
植え付け2年目から花が咲きますが、
株の生長を促すため、すべて摘蕾します。
3年目は、結実した実を、
1樹につき数個の果実を残して、すべて摘果します。
成木になってからは、生理落果が終わったら、
葉30枚に1果程度となるように摘果します。
傷がついていたり、形が悪かったり、
病気や害虫の被害にあった果実を取り除きます。
また、枝から上向きになっている果実を中心に、摘果します。