おいしい実をつけたいです
ヤマモモは雌木品種です。
確実に受粉させるには、雄木も一緒に入手して一緒に栽培します。
ヤマモモは剪定をしないで放置しておくと、隔年結果になります。
しかし実の数が大変多いので、摘果はむずかしくなります。
実つきのよい年に実がついた枝ごと切り落とし、減らしていきます。
実の色が緑色から暗紫色に変化すると成熟したサインです。
収穫した果実は生で食べたり、ジャムや焼酎漬けに加工して利用します。
病気や害虫に強い果樹です。
やせた土地でも生長するので、育てやすい果樹として人気が高いです。
■ヤマモモの肥料は?
1.ヤマモモの施肥は大切
ヤマモモは根粒菌に光合成で作った栄養分を与えます。
そして根粒菌からは空気中から取り込んだ窒素をもらっています。
つまり「共生」の間柄です。
このような理由から通常では育ちにくいやせ地でも、
ヤマモモは栽培が可能になっています。
そのため積極的に肥料を施す必要はありません。
しかしおいしい実をつけたり、
生長を促すためには肥料は重要になります。
2.肥料の与え方
若い木のうちは、堆肥3kgぐらいとリン酸の多い化成肥料50gほどを混ぜます。
元肥は12月、追肥は3月、お礼肥として8月に与えます。
根粒菌がいるため、窒素分は控えめにします。
成木になったら、骨粉や油粕など有機質肥料を主体に施すと、
安定した実を収穫できる確率が高くなります。
鉢植え栽培の場合は、3月に玉肥を4個ほど鉢のふちに押し込むように与えます。