甘柿の代表=次郎柿
カキ(柿)は甘ガキと渋ガキと2種類あります。
甘ガキは温かい地域、渋ガキはやや寒冷な地域が栽培に適しています。
迷った時は地元の品種を選ぶと育てやすいです。
歳時記に柿の花は夏、柿紅葉や柿そのものは秋と
昔から日本人の生活で季節を感じさせてくれる庭木です。
庭のシンボルツリーとしても楽しめます。
渋柿のほうがおいしい干し柿になるそうです
■カキの渋の抜き方
1.カキの渋みについて
カキの渋みはタンニンという物質が引き起こしています。
渋抜きの作業は、このタンニンを取り除くわけではありません。
舌が渋みを感じないようにタンニンを不溶化し、
渋く感じるのを防ぐことです。
渋ガキに炭酸ガスやアルコールをかけると、
カキの中にアセトアルヒデドという成分ができます。
この成分がタンニンとくっついて水に溶けなくなります。
2.渋抜きの方法
カキの渋を抜く方法には、アルコール、炭酸ガス(CTSD法)、
樹上・包装脱渋法などがあります。
またドライアイスを使って渋を抜く方法もあります。
まわし柿はシャーベットにしても美味しいです
3.まわし柿(さわし柿)の作り方
家庭で一番簡単にできるのは、アルコール脱渋法です。
一般に、まわし柿(さわし柿)という方法で
35%以上の焼酎かエチルアルコールを用意します。
渋柿を収穫したらヘタ部分が乾燥しないうちにします。
カキは、タオルなどで汚れをとりサッと磨きます。
これを平たいトレイや盆などに入れて、
ヘタの部分にアルコールを2ccほどたらします。
皮についてしまった焼酎は柔らかい布やティッシュでそっと拭きます。
ビニール袋に入れて空気を抜き封じて、
直射日光が当たらない20℃前後の室内で、
1~2週間置きます。
ヘタが茶色くなったころに味見をして渋が抜けたかを確認しましょう。
とっても甘くて美味しいカキになっています。
熟れすぎていたら凍らせてシャーベットすると美味です。