ジューンベリー、美しく色づく果実
ジューンベリーの花も美しい
ジューンベリーは、6月に実が色づくことから、
このような名が付けられました。
甘い小さな赤い実が、房状になります。
日本では、今までは果樹としてではなく、
実のなる庭木として扱われることが多く、
鳥を呼ぶ雑木として庭に植えられることが多かったのです。
しかし、甘い実は生食するほか、
果実酒やジャムなどに加工できることから、
最近では果樹としての人気も高いです。
[ジューンベリー 庭植えの育て方]
■栽培条件と品種の選び方
・栽培条件
ジューンベリーは寒さにも強く、
丈夫で育てやすい果樹です。
東北地方以南が、栽培適地です。
・品種選び
丈夫で、どの品種を選んでも、
生育旺盛で元気、育てやすいです。
■植え付け時期と場所
・植え付け
落葉期の12月~3月に植えつけます。
寒地では、3月がよいでしょう。
直径・深さ共に50cmほどの穴を掘り、
同量のピートモスを加えてよく混ぜて用土とします。
この用土の半量に、同僚の堆肥や腐葉土を混ぜ、埋め戻します。
その上に、残りの用土を埋め戻します。
根が傷まない程度に根鉢を軽くほぐして植えつけます。
高さ50~60cm程度に切り詰め、支柱を立てて固定します。
植え付け後、周囲に溝を作り、水をたっぷりと回しいれます。
それ以降の水やりは、基本的に必要ありません。
・植え付け場所
よく日のあたる場所が適していますが、
明るい日陰となる程度の場所でもよく育ちます。
ただし、西日の当たる場所は避けます。
ジューンベリー、シンボルツリーとしても
ジューンベリー、狭いスペースが活きる
■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方
主幹が1本の仕立て方が一般的ですが、
根元から発生する枝を剪定しない「株仕立て」でもよいでしょう。
・剪定
ジューンベリーの剪定は、1月~2月に行います。
株立ち性のため、主幹を1本に仕立てる場合は、
株元から発生する勢いのよい枝を元から剪定します。
2~3年実をつけた枝は結実が悪くなるので、
短く切り詰めて新しい枝に更新します。
また、他の枝と重なるような枝は切り詰め、
混んだ部分は細い枝を中心に取り除きます。
・施肥
2月に溝を掘り、緩効性化成肥料を埋め込みます。
・受粉
ジューンベリーは自分の花粉で受粉できるので、
1本だけで収穫できますが、開花時期に雨が多いと、
花粉が流れてしまうことがあります。
雨除けを工夫するか、人工授粉をしてあげると、
実つきがさらによくなります。