ビワの季節が楽しみ
ビワは丈夫で、日本各地で育てられますが、
冬に咲く花や幼果は寒さに弱いため、
関東南部以北ではよい実がなりません。
鉢植えは凍害を避けるのに有効です。
ビワの花は多く咲きすぎるので、
早めに実の数を制限することが、
甘い実を作る秘訣です。
[ビワ 鉢植えの育て方]
■植え付け時期と場所
・植え付けと管理
3月下旬~4月中旬に、水はけの良い用土に植え付け、
30~50cmの高さで剪定します。
根が落ち着くまで、水を十分に与えながら日陰で管理します。
根付いたら日当たりの良い場所に移し、冬は室内で管理します。
収穫できるようになったら、1年おきに植え替えます。
植え替え時には、根鉢を1/3ほど崩し、
腐った根などを切って植え替えます。
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■仕立て方と剪定から収穫まで
・仕立て方
模様木風や、スタンダード仕立てがよいでしょう。
・剪定
植え付け後、2年目までは、
1月~2月に3~4本出た枝を横に誘引します。
あまり枝を作らずに仕立てるのがポイントです。
3年目以降は、9月に剪定します。
この時期になると、新梢の先につぼみが確認できるので、
つぼみのある中心枝を残して、
副梢は1本を残して元から切り落とします。
また、混み合った枝も間引きます。
・水やり
土の表面が乾燥したら、たっぷりと水を与えます。
ビワはどちらかというと乾燥を好むので、
過湿にならないよう注意します。
・施肥
3月と7月下旬~8月中旬に、固形の有機質肥料を4~5粒ずつ、
鉢の縁に埋めてあげます。
・摘蕾と摘果
ビワは花が多すぎるので、
芽かきや摘房、摘蕾、摘果で実数を制限します。
最終的に1果房に3果くらいにします。