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ビワの育て方 庭植え|剪定と摘果でよい実を栽培

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ビワの結実


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ビワの花


ビワは江戸時代に中国から渡来してきた果樹で、
日本各地で育てられ、親しまれてきました。

丈夫で育てやすいのが特徴で、種から栽培しても、
10年もたたないうちに大木に育ち、
毎年たわわに実をつけてくれています。
剪定を工夫して、小さめに育てると管理しやすいです。

東北南部や新潟県でも実をつけますが、
温暖な気候を好むため、よい果実を作るためには、
房総半島以西の太平洋岸の暖地が栽培適地です。


[ビワ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
11月~2月に開花しますが、
つぼみや花、幼果は低温に弱く、
-5℃以下になる地方では防寒対策が必要になります。

・品種選び
暖地で栽培する場合はどの品種でもよく育ちますが、
冬にやや気温の低い地域では、晩生の「田中」が適しています。


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ビワでフルーツゼリーを


植え付け時期場所

・植え付け
6月、9月~10月、3月下旬に植え付けができますが、
一般的に3月下旬が最も適期です。

幹が太く、節間が短く詰まっていて、
葉が大きな苗を選びましょう。
株元や根にコブのできる、
ガンシュ病に感染していることがあるので、
よくチェックしてから購入します。

直径50cm、深さ50cmの穴を掘り、
堀り上げた土の半量に腐葉土、油かすを混ぜて埋め戻し、
その上に何も混ぜていない土を埋め戻してから植えつけます。

根鉢は1/3ほど崩し、弱った根などを取ってから植えつけます。
あまり深植えにならないように注意します。

植えつけた後は、不要な枝は付け根から切り取り、
水をたっぷりと与えます。
その後は、ひどい乾燥が続かない限り、
水やりの必要はありません。

苗木を植えつけてから実をつけるようになるまで、
苗木や品種によりますが、2~5年かかります。

植え付け場所
弱酸性で、水はけのよい土壌を好みます。
また、花や幼果は低温に弱いため、
冬でも暖かい陽だまりができる場所が最適です。


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
ビワの果実は、枝先になるため、
すべての枝先を選定することができず、
どうしても樹形が大きく広がりがちです。

そのため、2~3本の主枝を横に寝かせて誘引して低樹高にした、
「開心自然形仕立て」がよいでしょう。

・剪定
ビワの剪定は、つぼみが大きくなる前の9月上旬~中旬に行います。

植え付け翌年に、主枝となる2本を残して他の枝は切ります。
主枝は下に誘引して、横に寝かせます。

2~3年目は、日当たりがよくなるように、
混みあう枝を間引く程度にします。
枝の先端部は切り返しません。

4~5年目以降は、数年実をつけた枝は、
充実させたい枝の上で切り詰め、
新しい勢いのよい枝に更新します。

主枝は数年ごとに更新するため、
主幹近くの新梢は、主枝の予備枝として残しておきます。

・施肥
3月と9月に、株の周囲に混合肥料を施します。

摘蕾摘果
1つの花房に100個も花がつきます。
すべての花を結実させると、実が小さくなり、
また樹も弱ってしまうため、摘蕾を行います。

開花直前に、花の数の多い枝や勢いの弱い枝の花房を切り取り、
花房の数を1/2~1/3程度まで減らします。

さらに開花後の12月頃、摘果を行います。
1花房に5~6段ある果房を、2~3段を残して取り去ります。

幼果が大きくなり始める4月上旬になったら、
葉25枚に1果程度になるように、
1果房あたり2~4果を残して摘果します。

・袋かけ
カミキリムシの被害が心配なら、袋かけをします。
袋かけは4月下旬~5月上旬に行います。
「田中」などの大果品種は1果ごとに、
「茂木」などの小果品種は果房ごとに袋をかけます。

・収穫
オレンジ色が濃くなり、
果実がやわらかくなったものから順次収穫します。

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