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ブドウの育て方 庭植え2|植え付けから剪定と収穫まで

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ブドウ、マスカット結実

*ブドウの育て方 庭植え1|新梢の伸び方に注意し収穫量を多く
から続いています。

植え付け時期場所

・植え付け
直径、深さ共に50cm程度の穴を掘ります。
半量に腐葉土と油かすを混ぜて穴に戻し、
その上に何も混ぜてない土をかぶせ、穴を埋め戻します。

苗木をポットから取り出して土を落とし、
水を張ったバケツで軽く振り洗いをし、
30分~1時間くらい水につけ、苗木に水を吸水させます。

吸水させたら、苗木の根をよく見て、
折れている根や太い根を切り戻します。
このとき、細根は傷めないように気をつけます。

根が伸びる方向にあわせて根を広げて、植え付けます。
土をかぶせたら、株の周囲にたっぷりと水を流し入れます。

1mほどの長さの支柱を立て、苗木をヒモで支柱に結んで支えます。

60~70cmくらいの高さで剪定します。
このとき、良い芽を選んで、
その芽とその上の芽の中間辺りで剪定します。

・植え付け場所
夏の生長期によく日が当たる場所を選びます。
ブドウは土の湿り気を嫌うので、
水はけさえよければ、乾燥地でもやせ地でも育ちます。


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ブドウの葉から木漏れ日が


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
ブドウはつる性で、若くてまだ柔らかい枝なら、
自由に動かすことができるので、
いろいろな仕立て方が可能です。

植え付け場所が5m四方ほど確保できれば、
主枝を2本左右に出した「自然形棚仕立て」ができます。

奥行きが取れなかったり、
南向きのフェンスや壁沿いに作るのなら、
「垣根仕立て」もできます。

あまりスペースが取れなくても、
「棒仕立て」にすれば栽培が容易にできます。

・剪定
ブドウは、春に伸びる新梢にその年結実します。
そのため、12月~2月のうちに剪定を行います。
この時期に樹形を維持するために枝を切り詰め、棚などに誘引しておきます。

4年目以降は、混み合った主枝や亜主枝の先端部分を更新剪定します。
太く長い枝は、その長さの半分程度のところから出ている、
側枝の先で剪定し、毎年若い枝に更新します。

・施肥
寒肥として1~2月に緩効性化成肥料を施します。
老木になって、樹も大きくなったら、500gは必要です。

摘蕾摘果
房の各粒を大きくするために、また味を良くするために、
花が開花する5月中旬に、ハサミを使って房を切り込み、
房作りを行っていきましょう。

房の先端1cmほどと主枝近くの花穂を切り取り、
また、伸びすぎた部分を切り詰めて形を整えます。

さらに、摘房も行います。
長さ50cmほどの弱い新梢では3本に1房、
1mほどの新梢には2本に1房、
2mほどの強い新梢には1本に1房、
になるように摘房します。

満開から1ヶ月以内に、摘粒を行います。
果房の先端を切り去り、房を10~13段ほどにします。
さらに、生育の悪い粒を間引いて隙間を作り、
残った粒が大きく育つようにします。


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ブドウの袋かけのようす


・袋かけ
摘粒を行った後、袋かけをします。
袋かけにより、黒痘病やおそ腐れ病を防ぎます。

・収穫
枝になったままで十分に熟させ、
色づいて香りが良くなったものから収穫します。
ブドウは軸が硬いため、ハサミを使って切り取ります。

>>ブドウの苗を見てみる