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パッションフルーツ 挿し木

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左の〇部分などが発根しやすいです


パッションフルーツも、挿し木で株を増やすことが可能です。
挿し木の時期は、十分に気温が上がって湿度の高い6月と、
暑さが少し落ち着き始める8月中旬~9月頃です。

どちらも挿し木に適した気温になりますが、
6月の方が挿し木をした後も、高温期が続き株が大きくなります。


■パッションフルーツ 挿し木

1.挿し穂を作る
挿し木をするためには、まず挿し穂を作る必要があります。
挿し穂は、パッションフルーツのつるから取ります。

先端の方とつるの途中と、どちらでも挿し木はできますが、
葉が硬くしっかりとしているつるの途中の方が、
先端の傷みが少ないのでおすすめです。

挿し穂は、節が2つついた状態で切り取ります。
先端に1つ、次の葉がついている部分がもう1つの節となります。
2つ目の節から5cm以上、挿す部分をつけて切り取りましょう。

2つ目についている葉と巻きつるは切り取り、
先端の葉は半分くらいの大きさに切ります。
挿し穂は株の状態と違い、根がありません。

大きな葉が何枚もついていると、
水分の蒸散が激しくなり、挿し穂が枯れてしまいます。

葉は必ず先端の1枚のみ残し、
残した葉も小さくしておくことがポイントです。

挿し穂ができたら、水を入れたコップなどに挿しておきましょう。
これを水上げといいますが、切った断面から水を吸い上げることで、
挿し穂を枯れにくくすることができます。

発根するまで水を交換しながらつけておいてもいいですが、
土に挿し木をする場合は、1時間ほど水上げをしておけば十分です。

2.挿し床
挿し木を水上げしている間に、挿し床を作っておきましょう。
ミニプランターや底穴をあけた発泡スチロールなどの大きな容器、
3号サイズのプラポットや底に穴をあけた紙コップでも大丈夫です。

用意した容器に、挿し木用の水はけのよい土を入れて湿らせておきます。
大きな容器を使う場合は、一度土を湿らせた後は乾燥まで時間がかかるので、
挿し床には土を使うのがおすすめです。

反対に、ポットや紙コップなどの小さな容器で1株ずつ挿し木をする場合は、
水苔を使う方が効率的です。

水苔はしっかりと水につけて戻し、絞ってから容器に詰めます。
水苔が長すぎる場合は、
少し短く切ってから使うと、挿し穂が挿しやすくなります。

3.挿し床に挿す
挿し床の準備ができたら、水上げした挿し穂を挿します。
土や水苔は必ずあらかじめ湿らせておきましょう。

特に水苔は、完全に乾いた状態のままだと、なかなか水を吸ってくれません。
十分に湿らせた状態で挿すようにしないと、すぐに乾燥してしまいます。

挿し木をした後は、強風の当たらない明るい日陰に置いて管理します。
用土や水苔が完全に乾かないように注意し、
乾きかけていると感じたら水を与えます。

発根するまでは、時期や環境によって差があり、
早ければ1週間ほどで発根します。

4.発根したら
発根し、節から新しい葉が伸びてきたら、鉢増しをしましょう。
鉢やプランターに、市販されている草花用培養土を入れ、そこに植え付けます。

水苔に挿し木をした場合は、そのまま鉢増しをするのは難しいため、
一度水苔から抜いて裸にしたものを、新しい容器に植え付けます。

鉢増ししたすぐ後は、明るい日陰で2週間~1か月ほど養生し、
その後は日当たりの良い場所で管理します。
その後は、親株と同じように管理しましょう。

■参考
・パッションフルーツの育て方 庭植え|日照と排水を良く栽培
・パッションフルーツ 鉢植え|株の寿命は7年、更新して栽培