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マルメロの果実


マルメロの実はよい香りがするので、
室内に飾ると部屋がさわやかな香りにつつまれます。
また、花も美しいので、観賞用の鉢植えに向いている果樹です。

マルメロは自分の果実だけでは実をつけにくいですが、
スミルナなどの品種では、1本でも結実します。
ただし、他の種類のマルメロの花粉を、
人工授粉してあげたほうが、よく実がなります。


[マルメロ 鉢植え育て方]

植え付け時期場所

植え付け管理
3月に、水はけのよい土で植えつけます。
赤玉土(小)5:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた用土か、
市販の培養土を使用するとよいでしょう。
植え付けたら鉢と同じ高さで剪定します。

冷涼で乾燥した気候を好むので、夏は日よけをします。

マルメロは自分の花粉だけでは実をつけにくいので、
収穫を確実にしたいなら、
他の品種の花粉で人工授粉をする必要があります。

実がなるようになったら、2~3年ごとに植え替えます。


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マルメロの花


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
主幹形が一般的です。
樹高は鉢の高さの2.5~3倍になるように仕立てます。

・剪定
前の年に伸びた新しい枝の先端を1/3ほど切り詰めます。
新梢を切り詰めることで、実をならせる短果枝を多く出させます。

枝が混み過ぎないように、混んだ部分は元から取り除きます。

・水やり
土の表面が乾燥したら、たっぷりと水を与えます。

・施肥
3月に、固形の有機質肥料を3~4粒施します。

摘蕾摘果
1株に2~3果となるように、
小さい実や虫害にあった実を摘果します。


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マルメロのシャーベット

>>マルメロの苗を見てみる

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マルメロの果実、芳香を放つ


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マルメロの花


マルメロ(Cydonia oblonga)とカリン。
果実がよく似ているので混同されがちですが、
マルメロはヨーロッパ原産で、カリンは中国原産です。

マルメロの果実は綿毛が生えていて、
カリンには毛がないことで区別できます。

マルメロとカリンの育て方は似ていますが、
カリンは自分の花粉で受粉しますが、
マルメロは自家結実性が弱いため、
収穫を確実にするには多品種の受粉樹が必要となります。

マルメロの果実は固いため生食できませんが、
果実酒や、ジャムやゼリーなどに加工されています。
カリン同様に、咳止めなどに効果があるとされています。


[マルメロ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
マルメロは寒さに強く丈夫で、
リンゴ同様に雨が少なく、夏涼しい気候を好みます。
暖かい地方では、樹や果実の育ちが悪くなってしまいます。

・品種選び
スミルナ、チャンピオン、オレンジなどの品種がお勧めです。
自分の花粉だけでは実をつけにくいので、
多品種を混植して人工授粉が必要です。


植え付け時期場所

・植え付け
接ぎ木の部分がしっかりしている苗を選び、
3月頃に植えつけます。

直径50cm、深さ50cmの穴を掘り、
掘りあげた土の半分くらいの量に、
腐葉土または堆肥と油かすを混ぜて埋め戻します。
その上に何も混ぜていない土を埋め戻してから、
根を広げて植えつけます。

植えつけたら水をたっぷり与え、
50~60cmの高さで切り戻します。

・植え付け場所
日当たりがよく、水はけのよい場所に植えつけましょう。


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
主幹形仕立てが一般的ですが、
マルメロは枝が広がりやすいので、U字形仕立ても行われています。
U字形仕立ては、主枝2本を左右に分けて、U字形に誘引します。

・剪定
剪定は1月~3月上旬に行います。
混んだ部分や下枝は元から切ります。

古い枝も元から切り、新しい枝に更新します。
新梢の先端は切り詰めます。
花芽をつけた結果枝も、先端を切り詰めます。

マルメロの花芽は新梢の先につき、
翌年に花が咲き、実をつけます。

・施肥
1月~2月、5月下旬、8月下旬に、
それぞれ緩効性化成肥料を施します。
多肥にならないように注意します。

・人工授粉
マルメロは、自分の花粉だけでは実をつけにくいので、
多品種の花粉で人工授粉をして収穫を確実にするとよいでしょう。

・袋かけ
6月下旬までに袋かけをします。
無袋栽培もできますが、袋かけによって、
シンクイムシの被害を減らすことができます。


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マルメロの蜂蜜漬け


・収穫
果実が緑色から黄色に変わり、
独特のよい香りがするようになったら収穫できます。
収穫は、植え付けから4~5年を目標とします。

>>マルメロの苗を見てみる

マルメロとカリンの違いは?

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マルメロの花


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マルメロの果実


マルメロは中央アジアが原産のバラ科の耐寒性落葉果樹です。
ナシ亜科に属している、西洋ナシやリンゴやボケなどは、
近縁にあります。

黄橙色の果実は、甘酸っぱさと芳香が持ち味で人気があります。
生食としてそのまま食べずに、
加工した方がマルメロの良さを楽しめます。

ジャムやジュースや果実酒のほか、
さまざまな加工品を味わうのもよいものです。

寒さや暑さにも強く丈夫なため、家庭栽培にも好まれます。
木の姿や実は、カリンとよく似ていますがマルメロ属1種のみです。


■マルメロとカリンの違い

1.混同されている場合が多い
マルメロとカリンは同じ仲間なので、
一部の地方ではマルメロをカリンと呼ぶところもあります。

とくに長野県ではマルメロの栽培が多く、
カリンと呼ぶため混同されてしまっているのが現状です。

店頭でも違いを区別せずに販売されているので、
苗木を見ただけでは判断しにくいでしょう。

2.果実で見分ける方法
果実の外見で見分けるには、
表面に綿毛のようなものがあるかないかで見分けます。

マルメロの果実は、登熟するまで細かい毛で覆われています。
一方カリンの肌はつるっとしています。

果実の形にも違いがあります。
マルメロは洋ナシのような形をしており、
カリンは楕円形をしています。

3.葉と花で見分ける方法
マルメロとカリンは、葉や花にも違いがあります。
葉の縁を注意深く観察しましょう。

マルメロの葉には、細かいギザギザがあり、
葉の裏に白い毛が生えています。

花にも違いがあり、
マルメロは白~薄紅色の丸みをおびた、
花びらをもっています。
カリンの花色は淡い紅色です。

花がかすかに色づいて見える場合は、
違いが難しいかもしれませんが、
その場合は葉の形状や質感などで判別するとよいでしょう。

>>マルメロの育て方(庭植え)はこちらです
>>カリンの育て方(庭植え)はこちらです