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クルミの育て方 庭植え|実がついたら剪定方法を変えて

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クルミの実


クルミ(胡桃)は、冷涼で雨の少ない気候を好み、
日本の夏の高温多湿は苦手です。

日当たりをたいへん好みますが、
真夏の強い日差しや高温には弱いので、
日よけの工夫をして防いであげましょう。

植え付けから5~6年で実をつけます。


[クルミ 庭植え育て方]

栽培条件品種選び方

・栽培条件
東北地方以南の、霜害、凍害がなく、
夏に冷涼で雨の少ない地域が栽培に適しているため、
主に東北地方や長野県で栽培されています。
耐寒性が強く、-25℃までは耐えられます。

・品種選び
クルミの花は気温に応じて開花しますが、
雄花と雌花の開く温度が違う品種も多いため、
2品種以上を混植するとよいでしょう。

家庭栽培では、「姫グルミ」「鬼グルミ」「信濃グルミ」、
などが適しています。
姫グルミや鬼グルミは雌花より先に雄花が咲くので、
受粉樹として雌花が先に咲く「南安」「豊園」を、
混植するとよい結果が得られるでしょう。


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クルミの外皮と中身


植え付け時期場所

・植え付け
接ぎ口がしっかりしている苗を選び、
12月~3月に植えつけます。

あらかじめ、土壌改良をしておきます。
直径50cm、深さ50cmの穴を掘り、
掘り上げた土の半量に腐葉土、油かすを混ぜて埋め戻し、
その上に何も混ぜていない土を埋め戻しておきます。

植え付け時には、太い根や折れた根を切り、
根をよく広げて植えつけます。
70~80cmの高さで剪定し、
支柱を立てて支えます。

植え付け直後にはたっぷりと水を与えますが、
その後は特に水やりの必要はありません。

・植え付け場所
日当たりがよく、西日の当たらない場所を選びます。
あまり土壌の質は選びませんが、根を深くまで伸ばすため、
通気性と水はけのよい場所が最適です。


仕立て方剪定から収穫まで

・仕立て方
主枝が2~3本の「変則主幹形」に仕立てます。
樹高が高くなるため、適当な高さで芯抜きをして、
低樹高に仕立てると収穫が楽です。

・剪定
クルミの剪定は、12月中旬~1月に行います。
植え付けから5年目までは、新梢の先端を1/4ほど切り詰め、
主枝と競合しそうな強い枝を間引く程度の剪定を行います。

クルミの花芽は、充実した新梢の先端につきます。
そのため6年目以降、実がつくようになったら、
枝の先端部は切り詰めないようにし、
不要な枝や実のつかない枝を間引くようにします。

・施肥
収穫後の9月下旬~10月上旬にお礼肥として混合肥料を与え、
12月にも元肥を与えます。


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クルミのケーキ


・収穫
クルミは果実が熟すと自然に落ちてくるので、
拾い集めて収穫して水洗いします。
乾燥させてから外皮をとるか、水に数日つけて中の核を取り出して、
中身を食べます。

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