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ナメクジ 生態と対策

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  • by fruit
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ナメクジ、体長6㎝くらいと意外に大きくなります


ナメクジは、有肺目ナメクジ科に属するナメクジや、
有肺(ユウハイ)目コウラナメクジ科に属する、
ノハラナメクジ、チャコウラナメクジなどの総称です。

ナメクジ類は陸に上がった巻き貝の仲間です。
その貝が退化したのがナメクジ類で、
貝が残っているのが、カタツムリ(デンデンムシ)です。


[ナメクジ 生態と対策]


■ナメクジ類 被害

葉、花、茎、果実を食害して
不規則な穴や傷を作ります。

ナメクジ類の被害痕の周りには
ナメクジ類の透明な粘液が付着しているので、
すぐにナメクジ類の被害とわかります。

●ナメクジ類 形態
ナメクジの成体は6cm位です。
背面の模様は3本の縦線がありますが、
中央の縦線より側面の2本の方がよく目立ちます。

ノハラナメクジの成体は大きくても3cm程度です。
体の色は、全体的に黒紫色で模様はありません。

チャコウラナメクジの成体は7cm位です。
体の色は、全体的に黄色がかった灰色です。

背面に縦長で楕円状の肉枝(貝殻の名残り)があります。
背面の模様は、2本の縦線があります。


■ナメクジ類 寄主作物

特に柑橘類系果樹に気をつけます。

さらに、
ナス科: ナス、トマト、ピーマン
アブラナ科:キャベツ、ハクサイ
ウリ科:キュウリ  など

●ナメクジ類 寄主作物以外の食べもの
成体は
台所から出る残菜、
魚や肉の骨、
肉の残りかすなども食べます。

ふ化したばかりのナメクジは
腐葉土や腐敗しかかった植物を食べます。


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カタツムリも害虫です


■ナメクジ類 生態

ナメクジは、基本的に夜行性です。

晴れて乾燥していたり、
夏のような熱い日中は
株元や敷きワラ下や植木鉢の裏底などの
暗く湿った場所に隠れています。

夜になると、
作物に這い登って
新芽や葉や茎や果実などを
食害します。

ナメクジとチャコウラナメクジは
年に1度の発生で、成体で越冬します。

ノハラナメクジは
年に2度の発生で、春と秋に産卵します。

どの種も産卵は
石や落ち葉といった
目立たず、湿った場所に行います。
また雌雄同体なので、単為生殖も可能です。

露地栽培では
梅雨時に発生が目立ちます。
施設栽培では
3月頃から発生が見られます。


■ナメクジ類 対策

「ナメクジは塩をかければ死ぬ」
ということで、
子供の時、試しに何度か試したことがあります。

確かに死にます。
夏の強い日差しが当たる大きな石の上に移動させ、
盛り塩のごとく塩をかければ、必殺です。

圃場内でナメクジ発見!→山盛りの塩で退治!
はできません。

圃場が局所的に塩害の被害にあい、
作物もやられてしまいます。

塩でなく、小麦粉や片栗粉といった
水分を吸う粉類でも退治はできますが、
事後処理が面倒です。

ビール、バナナも効きますが、大規模では設置が大変でしょう。


では、どこからナメクジ類は侵入するのか?

圃場周辺の雑草地から侵入か、
圃場内にもともといた個体が発生源になります。

高湿度の場所が大好きなので、
作物残渣や鉢物、資材などを圃場内に放置しないようにします。

とはいっても
圃場内の湿度を下げることは
無理に近いことなので、
ナメクジ類の好きな場所などを作り、
集まったナメクジを捕殺するほうが
手っ取り早いのかもしれません。

発生が多い場合には薬剤で防除します。

●ナメクジ類 誘引トラップ
ナメクジ類の活動条件は、

・ジメジメ湿っている
・暗い
ですので、
圃場内や圃場周辺に雑草などが生い茂っていたら
風通しを良くするために除草します。

ナメクジ類の特徴は他に
・目があまり見えないから、聴覚を頼りに行動する
・移動に時間がかかるのであまり遠くに行きたくない
・移動に時間がかかるから、遠くの大好物まで行かずに近場の食べられるもので済ます
・移動に時間がかかるから、居心地のいい場所から離れたくない

といった、なんともものぐさな...生き物です。

この特徴を利用したトラップ(集めて捕まえて処分するキット)も売られています。
ナメクジ駆除剤は、お子さんやペットが誤食すると危険ですので注意してください。