スポンサードリンク

サルナシの育て方 庭植え|キウイフルーツに似て栽培しやすい

sarunasi mi.jpg
サルナシの実


sarunasiA.jpg
サルナシの愛らしい花


サルナシはコクワとも呼ばれ、低山の山野に自生しています。
つる性なので、自生しているサルナシは、
とても高いところに実がなっているので、
なかなか見かけることもありません。

サルナシは、キウイフルーツの親戚なので、
キウイフルーツによく似た長さ3cmほどの小さな実がなります。
キウイフルーツと違って、果皮に毛はなく、
そのまま食べることができます。

味は、やはりキウイに似て甘酸っぱく生で食べるほか、
果実酒やジャムなどに利用されます。


サルナシ 庭植え育て方

栽培条件品種選び方

栽培条件
日本の山野に自生しているため、
日本の風土にたいへん適していて、
日本各地で育てることができます。

ただし、春先に低温や降霜のある地域では、
庭植え栽培は難しいでしょう。
過湿や乾燥にも弱い果樹です。

・品種選び
サルナシには、雌雄異株と雌雄混株の品種があります。
雌雄異株の品種は、結実には雄株との混植が必要ですが、
雌雄混株の品種では1本でも結実するため、雄株は必要ありません。
雄株は、キウイフルーツの雄株を植えてもかまいません。


植え付け時期場所

植え付け
サルナシの植え付けは、12月~3月に行います。
あらかじめ腐葉土などを深くすきこんでから、植え付けます。
植え付けたら、高さ30~40cmで切り返します。

植え付け場所
耕土が深く、保水力のある土壌を好みます。
日当たりがよく、強い風の当たらない場所を選んで植え付けましょう。


仕立て方剪定から収穫まで

仕立て方剪定
サルナシはつる性なので、「棚仕立て」や「垣根仕立て」、
「Tバー仕立て」などにするとよいでしょう。

剪定は12月~2月に行います。
前の年に実をつけた節からは発芽しないので、
実をつけた枝は、実のついた位置から3~5芽残して先端を切り返します。
実をつけなかった枝は、基部から8~10芽残して切り返します。

実のついていない新梢のなかで、
強い枝は6月下旬~7月に10~12節で摘芯して、
誘引しておくと、翌年の結果母枝になります。

施肥
12月に有機質肥料、3月と収穫後に速効性の化成肥料を施します。


摘蕾摘果
果実を大きくさせたい場合は摘果を行います。
節ごとに、中心の果実を残して、ほかは摘みとります。

収穫
10月下旬~11月下旬頃、果実を指でつまんで、
弾力を感じるようになったら収穫します。

収穫したサルナシの果実は、
基本的にキウイ同様に追熟が必要ですが、
追熟のいらない品種もあります。

追熟の期間はキウイよりも短く、
20℃前後の室温に置いておけば、
数日程度で熟して食べられるようになります。

鉢植え育て方
サルナシを鉢植えで育てる場合は、6~7号鉢に植え付けたら、
高さ20~30cmで切り返します。
支柱を立てて、つるを巻きつかせてまっすぐに誘引し、
3年目にあんどん仕立てにします。